すべての問題の根っこは「コミュニケーション」
「なんでもご相談ください」
以前は私もよく使っていた言葉です。
私に限ったことではないと思いますが、
「どんな困り事でもとりあえずお聞きして、解決策をご提案したい。
自分の専門でなかったとしても、自分で対応できることならするし、
もし無理でも解決できそうな専門家をご紹介したい」
なので、
「なんでもご相談ください」
という言葉になるんですが、
これって、顧客目線に立つと、とても相談しにくい。
なんでもと言われても、何を相談していいのかわからない。
ちょっと話がズレるかもしれないですが、
よくお母さん、奥さんから
「今晩、何食べたい?」
と聞かれて、
「なんでもいい」
と答えると、
「なんでもいいが、一番困るのよ」
って言われたことないですか?
また、
会社の面談、面接でもいいですが、
相手に、「なんでもいいから話して」って言われたら困ると思いませんか?
「志望動機について話してください」とか、「これまで頑張ってきたことは何ですか?」とか、
テーマを絞ってもらったほうが話しやすいですよね。
これらと同じことです。
「何でもご相談ください」は、相談できないんです。
なので、その言い方を辞めました。
とはいえ、変な絞り方をすると、それこそ誰も相談してくれなくなりますし、
どう絞るかがポイントです。
ヒントになる実話。
とあるデイサービスでは、なかなか利用者が増えなくて、稼働率60〜70%で困っていました。
私が、経営者、管理者さん始め、全スタッフと面談し、わかったことが2つありました。
一つは、地域のケアマネさんに対して、
「どんな方でもお受けします」
と営業していること。
もう一つは、
スタッフの中に、認知症ケア専門士が2人いること。
なので、営業に行った際に、
「うちは、◯◯◯に強いデイサービスです。◯◯◯の方はうちにご相談ください」
と伝えるように指導させていただきました。
結果、6ヶ月後には、空き待ちになるほどの利用申込みが入るようになりました。



