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太田英樹

太田英樹

テーマ:企業支援

「なんでもご相談ください」

以前は私もよく使っていた言葉です。

私に限ったことではないと思いますが、

「どんな困り事でもとりあえずお聞きして、解決策をご提案したい。
自分の専門でなかったとしても、自分で対応できることならするし、
もし無理でも解決できそうな専門家をご紹介したい」

なので、

「なんでもご相談ください」

という言葉になるんですが、

これって、顧客目線に立つと、とても相談しにくい。

なんでもと言われても、何を相談していいのかわからない。

ちょっと話がズレるかもしれないですが、

よくお母さん、奥さんから

「今晩、何食べたい?」

と聞かれて、

「なんでもいい」

と答えると、

「なんでもいいが、一番困るのよ」

って言われたことないですか?

また、

会社の面談、面接でもいいですが、

相手に、「なんでもいいから話して」って言われたら困ると思いませんか?

「志望動機について話してください」とか、「これまで頑張ってきたことは何ですか?」とか、
テーマを絞ってもらったほうが話しやすいですよね。

これらと同じことです。

「何でもご相談ください」は、相談できないんです。

なので、その言い方を辞めました。

とはいえ、変な絞り方をすると、それこそ誰も相談してくれなくなりますし、

どう絞るかがポイントです。

ヒントになる実話。

とあるデイサービスでは、なかなか利用者が増えなくて、稼働率60〜70%で困っていました。

私が、経営者、管理者さん始め、全スタッフと面談し、わかったことが2つありました。

一つは、地域のケアマネさんに対して、
「どんな方でもお受けします」
と営業していること。

もう一つは、
スタッフの中に、認知症ケア専門士が2人いること。

なので、営業に行った際に、
「うちは、◯◯◯に強いデイサービスです。◯◯◯の方はうちにご相談ください」
と伝えるように指導させていただきました。

結果、6ヶ月後には、空き待ちになるほどの利用申込みが入るようになりました。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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