自分の言葉

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革

自分の世界観で話をする人と、自分の世界観で話を聴く人の会話、特に業務上のやりとりはちょっと笑えない。

Aさん
「お客様からお電話があったんで、〇〇を伝えておきました」

Bさん
「△△は伝えなかったんですか?」

Aさん
「だから、〇〇を伝えました」

Bさん
「いや、そうじゃなくて、△△は伝えてないんですか?」

Aさん
「だーかーらー、〇〇を伝えたんですって」

まったく話が噛み合っていない。

Aさんは、お客様に〇〇をちゃんと伝えているので、責務を果たしているつもりだし、

Bさんの関心は△△だけになっていて、

〇〇が耳に入っていないのか、
理解はしているが追加で△△を確認したいのか、
〇〇はダメで△△をしてほしかったのか、

Aさんに質問の意図が伝わっていない。

自分の世界観で話す人は、相手がわかる言葉ではなく、自分がわかる言葉を使います。

自身が日ごろ使い慣れている言葉でも、相手がそうとは限らない。

話す側は、「これだけ言えば伝わるだろう」と思って伝えている。

聴く側は、言葉の意味が理解できていなかったり、必要な情報が足りていないので、聞き返す。

でも、その聞き返す質問の言葉がまた自分目線なので、話す側に質問の意図が伝わらず、トンチンカンな回答が返ってくる。

永遠に話が通じない。

職場において、業務において、いわゆる「ホウレンソウ」、報告、連絡、相談が大事だということは、ほとんどの人が理解しているのに、うまくいかない。

その原因の多くは、ココにあります。

話す側も聴く側も「自分目線」だと、ホウレンソウ、情報共有は成立しません。

話す側は、伝えたい情報をどう表現すれば相手に伝わるのか、聴く側目線に立つ、

聴く側は、伝えられた情報がどういう意図をもって伝えられたのか、話す側目線に立つ、

ほんの少し、それをするだけで伝わり方がまったく違ってきます。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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