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コラム

マネジメントや指導するということ

2023年2月15日

テーマ:組織改革

コラムカテゴリ:ビジネス

お医者さんは、頑張って勉強して医大に入り、大学で医学を学んでから現場に出ます。

看護師さんも看護学校などに入り、しっかり学んで現場に出ます。

寿司職人は、お寿司屋さんに勤めたりして師匠のもとで学んで、技術を身につけます。
(最近は調理師専門学校で勉強するパターンも多いのかな)

もちろん、すべてではないにしろ、多くの専門家は、一定の勉強をしてから職務に就きます。

では、世の中の管理職の皆さんで、
マネジメント研修や管理職研修を受けてから管理職に就いた人がどれだけいるでしょうか?

その中でも、人材育成について学んだという人となると、ほとんどいないでしょう。

もっと言えば、研修講師やセミナー講師もそう。

講師としての指導方法について学んで講師になった人は少ない。

介護や医療、不動産、金融など業種、
営業、経理、介護職などの職種、

それぞれ専門の知識や情報、スキルは長年の経験で培ったり、書籍や研修を通じて学んできたことでしょう。

その専門家として実績のある方、結果を残した方が出世して管理職になったり、講師になったりするんですが、

専門知識やスキルがあることと、

マネジメントや人材育成、指導力はまったく別物です。

「管理職」や「講師」も実は専門職です。

なのに、人を指導する勉強をしていない人が圧倒的に多い。

じゃあ、実際どうしているかというと、ほとんどが「経験則」。

自分自身が今まで出会った上司をお手本もしくは反面教師にして、自分なりの上司像や講師像でやっている。

それも一つの学びではあるのかもしれませんが、
人を指導するのに、「指導」に関する専門知識を知らないのでは、良い指導ができるとは思えません。

たまたま「人間力」の高い人であれば、基本を知らなくても部下はついてくるでしょう。

そうではない場合、上司の気分次第、価値観次第で、部下は指導されることになるので、
たまったものじゃないですよね。

その影響を直接受けるのは、その人の部下や受講生。

セミナー講師は選べるので、まだいいですが、
上司は選べない。

イイ上司にあたるか、そうでないかは、もう運次第。

なので、管理職こそ学んでほしい。

学ぶ姿勢、変化する姿勢のある管理職がいるかどうかが、組織の肝です。

この記事を書いたプロ

太田英樹

介護業界をコーチングコミュニケーションで幸せにするプロ

太田英樹(株式会社インサイトハウス)

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