思い込み

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革

「人間は思い込みの生き物です」

と伝えると、多くの人は「そりゃそうだ」と言います。

このとき、その人たちの頭に浮かんでいるのは、
ご自身の周囲の、指導しても変わらない部下であったり、
自分を否定してくるパートナーだったり、

自分以外の人なんだろうなぁ、

と感じます。

思い込みは、特定の場面や相手のことではなく、すべての人間がありとあらゆる場面でやっています。

わたしたちは、生まれた瞬間だけ、一切の思い込みがない状態で、その後はどんどん思い込みを積み重ねて生きています。

ママ、パパ、おじいちゃん、おばあちゃんの価値観、

保育園の先生、友達の価値観、

学校の先生、周囲の大人の価値観

と、どんどんいろんな人に出会い、いろんな価値観に触れることで、
いろんな思い込みを持ちます。

大人になってからもそれは続きます。

働いていて、上司部下同僚の言動を受けて、
イラッとしたり、落ち込んだり、あるいはそれを承認したり、

これらすべては、

「仕事はこうやるんだ」

とか

「上司とは◯◯であるべきだ」

とか

「部下は◯◯でなきゃいけない」

という自身の思い込みで、相手の思い込みをジャッジしているだけ。

「いや、◯◯が普通でしょ」

「△△するのは非常識でしょ」

と思うかもしれませんが、それがすでに思い込みです。

私がアドラーを学んで以来、一番にやったことは、

「ジャッジを手放す」

ということ。

自分基準で他人を批評することを辞めました。

(とはいえ、たまにやってしまいますが・・・)

どっちが正しいか、どっちが上か、どっちが常識的か、

その目線で他人の言動を見ても、あまりイイことがない。

たまたま自分の価値観に合うことばかりであればイイかもしれませんが、
そうなると、余計に異質なものを排除したくなる。

家庭であれ、職場であれ、コミュニティは価値観の違う人間の集合体です。

自分が、相手の思い込みを否定するのと同様に、
相手も、こちらの思い込みを否定してきます。

それが、人間関係のトラブルです。

相手がどう思うかは相手の問題で、
自分は、思い込みを手放してみて、フラットな目線、あるいは相手目線で物事を見てみる。

そうすれば、確実にトラブルは減ります。

「それって、結局自分が我慢するってことですよね?」

と思うかもしれませんが、我慢ともちょっと違います。

どういうことか。

それは、また別の機会に。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

太田英樹プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

介護業界をコーチングコミュニケーションで幸せにするプロ

太田英樹プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼