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コラム
やる気スイッチは存在しない
2022年10月4日
映画「ビリギャル」で有名な坪田信貴さんは、
「ヤル気スイッチは存在しない」
と言います。
例えば、今日はこの仕事を仕上げなきゃ、と思っていても、
なんだかヤル気になれず、やろうやろうと思いながら、結局やらなかった、
というようなことは多くの人が経験していることでしょう。
私の仕事においても、経営者の方から
「うちの社員はヤル気が感じられない。なんとかしてくれ」
と言われたりします。
できる人からすれば、やる気が出なかったり、持続しなかったりするのは「意志が弱いからだ」と断罪されるんですが、
実は、意志はあまり関係ありません。
必要なのは「ヤル気」ではありません。
例えば、皆さんは、好きなことをする時に強い意志やヤル気が必要ですか?
私はバイクで走るのが好きなんですが、バイクに乗るのに、ヤル気は必要ありません。
もっと言うと、どうでもいいこと、にもヤル気は必要ないですよね。
例えば、テレビを観るのにも、意を決しないとテレビをつけない、という人はあまりいません。
なのに、仕事や勉強、ダイエット、禁煙などになると、突如として「意志」「ヤル気」が必要と思い込む。
そう、思い込みなんです。
すべては、「動機」と「習慣化」です。
私たちは、
「◯時間勉強しなきゃ」
「◯◯までにこの仕事を終わらせなきゃ」
「◯kg体重を落とす」
など、大きな目標を立てたがるんですが、
大きな目標があると燃える人と、萎える人がいます。
後者にとって必要なのは、大きな目標ではなく、小さな目標、ちょっとした動機です。
「明日の朝までにこの仕事を終わらせよう」
ではなく、
「家に帰ったら、パソコンの電源を入れよう」
という目標を立てます。
そして、実行する。
実行できたら、次の小さな目標、「USBメモリーをパソコンに挿す」を立て、実行する。
この繰り返し。
さらにポイントになるのは、「承認」です。
一つ小さな目標をクリアするごとに、
「おー!できた!俺ってスゲ〜」
と自分に言ってあげる。
これをやることで、小さな目標という動機を自分で作り、実行して承認することで、次の動機につながる。
その繰り返しが、習慣になる。
大きな目標を立てて、クリアできずに叱責したり、腐したりするよりも、
この方法のほうが何倍も生産性が上がります。
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