Make a move!
進化論の一説として、
「人間だけが、大脳新皮質が発達した生き物」
とされています。
学びや経験に基づき、どう行動するか判断する機能、つまり「思考」を司る部位です。
人間の脳は1日にとてつもない回数の「判断」をしているそうです。
仕事や人生での大きな決断はもちろん、
寝る、起きる、食べる、トイレに行く、手を動かす、肘を曲げる、などなど、
意識無意識問わず、すべてにおいて脳の判断が行われています。
この「思考」、実は最もコントロールしやすい。
自分自身は「A」を選択したいと思っても、上司に「B」を指示されてBを選択することがあります。
これは、「上司の指示に従わないといけない」という思考、判断がそうさせます。
コントロールしやすいだけに、上書きされやすい、という欠点もあります。
例えば、
「今日からダイエットしよう」
と決めても、目の前に美味しそうなケーキを出されると、
「やっぱりダイエットは明日からにしよう」
と簡単に上書きされてしまいます。
つまり、「感情」は「思考」に勝ってしまう。
それだけ、感情のほうがコントロールしにくい。
「イライラするのは良くない」
と思考ではわかっているのに、
他人の言動に反応して、ついイラッとする。
感情が優位なので、ほとんどの人はそうなります。
私もなります。
では、感情をコントロールするにはどうしたらいいか。
1.自分の感情に意識を向けて、今の状態に気づくこと
「今、イライラしてるなぁ」とか、自分の感情を認識して、受け入れることです。
2.感情にフタをしない。否定しない。
「イライラしちゃいけない」と、感情を抑えようとしたり、否定すると、余計にズルズルと長引きます。
3.思いっきり吐き出す
人前や、イライラした対象の前ではできないですが、
その場を離れたり、1人になって、思いっきり怒鳴ったり、泣いたりすることで、スッキリします。
「意識してできることは、意識的にやめられる」ので、
「つい◯◯してしまう」という人は、意識してやってみることで、意識的にやめることができるようになります。
なので、「つい、イラッとしちゃう」なら、意識的に怒ってしまえば、意識的に怒らないようにできます。
まったく別の方法として、
「感情を先に作る」という方法もあります。
例えば、車の運転中に渋滞にはまったとします。
なかなか進まない、早く目的地に着きたい、そう思えば思うほど、イライラしてきますよね。
そのイライラが発生する前に、
「ラッキー!今日はラジオをゆっくり聴けるぞー♪」
と、先に楽しい感情を作ってしまいます。
そうすることで、イライラの発生が起きなくなります。