目的論の誤解
例えば、ここに、3人の作業をしている人たちがいます。
作業の内容は、レンガ敷き。
レンガを積み上げていくお仕事です。
1人目の作業員さんに、
「何をしているんですか?」とたずねました。
その作業員さんは、
「親方に言われて、朝から晩までレンガを積む作業をしてるんだよ。早く5時になってくれないかなぁ」
2人目の作業員に、同じことをたずねると、
「何ができるか知らないけど、レンガを積んでるんだよ。しんどい仕事だけど、家族を養うために稼がなきゃいけないしね」
さらに、3人目の作業員にも同じことをきくと、
「大きなビルを建ててるんだよ。俺が建てたビルで大勢の人が働くんだから、しっかりしたモノを造らないとね」
この3人、やっている仕事はまったく同じです。
しかし、目的が違います。
目的が違うので、自身がやっていることの認識も違います。
上司の指示で、作業をしているのか、
家族のために、仕事をしているのか、
未来像に向かって、階段を登っているのか、
やっていることは同じでも、この違いがあると、自分自身のモチベーションが変わります。
表情や動きも変わります。
作業効率にも影響します。
そして、周囲の応援も変わります。
どのやり方をするかは、自分で選べます。
すべて、自分で決めることができるんです。
あなたは、仕事はもちろん、すべての行動に、どんな目的があるかを、あなた自身が決めることができます。
あなたは、何をしていますか?
そして、その目的は何ですか?