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研修講師として

2022年6月20日

テーマ:研修・セミナー

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 企業研修人材育成 研修

研修講師として


午前中に、社員さん向けにコーチングコミュニケーションをお伝えする研修、
午後からは、コーチングそのものを学んでいただく研修のダブルヘッダー。

はじめましての皆さんの前で話す時は、必ず事前にみっちりと感情設計をします。

もともと、私なりに「うまく伝えるためのコツ」はありますが、
それに加えて感謝設計も取り入れてからは、講師としての納得感が格段に変わりました。

20年前に、初めて500人という大人数の前で講義をした時、
当時まだほとんど知られていなかった「認知症の方への寄り添いケア」、
認知症の方の世界観に寄り添ってケアすることが大事なんですよ、という話をした時に、
会場中が騒めき、あちこちからブーイングが起こりました。

「いちいち寄り添っていたら仕事にならない」

「現場の仕事を知らないんじゃないの?」

「机上の空論で偉そうなことを言うな!」

という声が飛んできたのを、今でも鮮明に覚えています。

今でこそ「寄り添いケア」は当たり前になっていますが、当時はまだまだ認知されていない時代。

私も間違ったことを言っているつもりはないし、聴講者の皆さんの気持ちも理解できる。

じゃあ、どう伝えれば伝わるのか、当時はそれを考えていなかった。

私にとっては、今でも思い出すと涙が出てきそうになる記憶、ある意味トラウマです。

だからこそ、「伝わる」にこだわった講義をするようになったし、20年間講師をしてこられたと思います。

この記事を書いたプロ

太田英樹

介護業界をコーチングコミュニケーションで幸せにするプロ

太田英樹(株式会社インサイトハウス)

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