「神経衰弱」をより遊びやすく(人気のゲームその3)【高齢者施設・交流サロンのレクリエーション5】

田久朋寛

田久朋寛

テーマ:知的ゲーム(高齢者レクリエーション)

神経衰弱


高齢者施設や交流サロンで人気の知的ゲームとして今回紹介するのは、神経衰弱です。神経衰弱も、子どものころに一度は遊んだことがあるのではないでしょうか。

フィンランドでの研究でも実践されました


フィンランドで認知機能の向上を目指した「フィンガー研究」という大規模な研究が行われました。

・食事
・運動
・血圧などの健康管理
・認知機能トレーニング

の4つのことを実践することによって、実際に認知機能の向上を示すデータがでたことで、大きな話題となりました。認知機能のトレーニングとして行われたのは、神経衰弱とほぼ同じルールのパソコンゲームでした。記憶力を鍛える効果があったものと推測されます。

子どもの頃を思い出して、ぜひ皆さんでわいわいと楽しく神経衰弱に挑戦してみてください。

※フィンガー研究については、NHKでも取り上げられました。NHKの番組概要は、こちらからご覧いただけます。

https://www.nhk.or.jp/special/ninchi/index1.html

より簡単で遊びやすくするには



メモリーゲームカード

さて、少し視力が弱くなってくると、神経衰弱はマークや絵柄の識別が難しくなり、それが原因でやってみたいと思わなくなってしまうことも多いようです。

そのような場合には、「メモリーゲームカード」と呼ばれるカードを使うこともできます。様々な種類のイラストや写真が書かれたカードが、1つのイラスト・写真につき2枚ずつ入ったカードです。この道具を用いれば、より簡単に楽しく神経衰弱に挑戦できるようになります。家電量販店、大型玩具店、インターネットのボードゲームコーナーで購入可能です。(「メモリーカード」と検索すると、SDカードなどの記憶媒体が出てくることが多いので、「メモリーカード ゲーム」もしくは「メモリーゲームカード」と検索するのが良いと思います)

トランプを用いる場合でも、使用する枚数を減らしたり、絵柄を除外するなどの工夫をすることで、難易度を下げることが可能です。

次回も引き続き人気のゲームを紹介します。

※神経衰弱の写真は、こちらの著作権フリーサイトのものを使用しています。
https://www.photo-ac.com/main/detail/301701?title=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97

※写真のメモリーゲームカードは、五味太郎『どうぶつメモリーカード』オノ・グラフィックス製 です。実際に私が購入したものを撮影しています。

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田久朋寛
専門家

田久朋寛(セミナー講師)

大道芸人たっきゅうさん

大道芸人として13年のキャリアを持つ。老人介護施設や高齢者大学等で、大道芸とレクチャーとヨガをミックスした健康講演会「ユーモアセラピー」を開講。笑いの効果を生かし高齢者の心身の健康をサポートしている。

田久朋寛プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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