パワーポイントは笑いを生み出すのにも使えるツール【プレゼンに笑いをプラスするコツ34】

田久朋寛

田久朋寛

テーマ:パワポ等の活用術(笑いあるプレゼン)




約1週間ぶりの更新で、平成最後の更新になります。香川県坂出に訪問した後に、舞鶴発北海道行のフェリー船内でのパフォーマンスの仕事がありました。鉄道、バス、フェリー、飛行機とあらゆる公共交通に乗りつくした1週間となりました。

「プレゼンに笑いをプラスするコツ」シリーズの第34回になります。2回ほどパワーポイントについて投稿してきましたが、パワーポイントは、使い方次第で笑いを生み出すツールにもなります。特殊な機能を一切使わないごく簡単な方法ですが、プレゼンにちょっとした笑いを足すヒントとして活用していただければと思います。

写真、文字を表示するだけで笑いは作れます


まじめなお話の中にちょっとした笑いを足すことで、プレゼンの印象がぐっとよくなります。パワーポイントを使うと、ちょっとした笑いを1つ2つ簡単に作ることができます。具体的にどうするかと言うと…

・オチの言葉だけのスライドを作ってみる
・面白い写真やイラストを少し入れてみる

準備に必要なのはたったこれだけです。パワーポイントを使うと言うと、何か高度な機能を使わなければならないのかと思う方が多いかもしれません。もちろんそのような機能を駆使すれば新たな笑いを生み出せる可能性もありますが、プロのお笑い芸人でもない限り、そんなことを考える暇がない方がほとんどだと思います。オチの言葉だけのスライドで笑いを生み出す私の実例を紹介します。こちらのスライドが実際に使っているものです。




笑いと健康に関するエピソードとして、林家木久扇(旧・木久蔵)師匠(ここでは木久蔵さんと表記します)が協力した実験のエピソードを紹介します。一連のエピソードを紹介した後に、お客さんに質問を投げかけます。

「この結果を聞いて木久蔵さんは喜んであるお言葉をのこされたのですが、何と言ったと思いますか?」

そしてちょっと考えてもらったあとに、スライドと一緒に

「笑いは病気にキクゾーと言ったそうです」

と締めると、皆さんが笑ってくれます(※木久蔵さんが実際にそう言ったそうです)。実に単純なダジャレですので、若い世代だとあまり面白くないと感じるかもしれませんが、中高年の方はベタな笑いが好きな方の割合が多いので、ばっちり笑いを起こせます。スライドがなくても成立しますが、オチが文字としてはっきり見えることで、笑いがより大きくなります。テレビ番組で芸人が面白いことを言ったらテロップが出るのと同じような感じですね。

今の例の場合、オチはダジャレですから、今の名前のまま「木久扇さん」と呼んで話を進めてしまうとオチになりません。また、オチまでの持っていき方に少々工夫が必要です。どのような持っていき方をしたらオチが際立つかについては、第12回第13回もぜひご参照ください。

写真やイラストを使う場合は


写真やイラストもちょっとした笑いを生み出すのに使えます。パワーポイントは写真やイラストを大きなスクリーンに表示できるのが大きな魅力ですから、使い方によっては大きな威力を発揮します。私も、笑いと健康の話の合間に

・動物が笑っているかのように見える写真
・街中にある面白い看板

などを見てもらうこともあります。

写真やイラストに関しては、著作権フリーサイトのものを使うのが無難です。もしくは、引用元をパワーポイントの中で明記しておくのが良いと思います。

フリップ芸人を見てみよう


パワーポイントで笑いを生み出すのは技術的には全く難しいことではないのですが、話の持っていき方はひと工夫必要です。もしパワーポイントで笑いを生み出すことに挑戦したいなと思った方は、ぜひフリップ芸人のネタを見つけて、じっくり見てください。

私は大道芸が本職ですが、大道芸を始めたばかりの頃は、今のようにYouTubeで簡単に大道芸の実演を見ることができない時代でした。笑いを生み出すためにはどうしたらいいのか探るために、爆笑オンエアバトルやオールザッツ漫才を録画して、フリップや画面を使うピン芸人を何度も見て法則を分析していました。その時の記憶が、今の講演会の仕事に役立っています。人生何が役に立つかわからないものですね。

スクリーンに表示する画像や文字で笑いを取る芸の先駆けは陣内智則さんです。スクリーンを用いない人でも、フリップを使ったネタをする人の話の持っていき方は大いに参考になります。懐かしいところで言ったら鉄拳さん、ネゴシックスさん、最近だとヒューマン中村さんやたかまつななさん、霜降り明星の粗品さんが有名ですね。お笑いを見るだけで気分転換にもなりますので、真剣に学ぶと言うよりは、気楽に見てもらえればと思います。

このシリーズは令和元年もちょっとだけ続きますので、引き続きご愛顧よろしくお願いします。

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田久朋寛
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田久朋寛(セミナー講師)

大道芸人たっきゅうさん

大道芸人として13年のキャリアを持つ。老人介護施設や高齢者大学等で、大道芸とレクチャーとヨガをミックスした健康講演会「ユーモアセラピー」を開講。笑いの効果を生かし高齢者の心身の健康をサポートしている。

田久朋寛プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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