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田久朋寛

笑いで健康を促進する大道芸のプロ

田久朋寛(たきゅうともひろ) / セミナー講師

大道芸人たっきゅうさん

コラム

アイスブレークは、自分自身の緊張をほぐすためにも使えます【プレゼンに笑いをプラスするコツ番外編3】

2019年4月4日 公開 / 2021年3月2日更新

テーマ:緊張とつきあう(笑いあるプレゼン)

コラムカテゴリ:美容・健康

コラムキーワード: プレゼン 企画書



今回も「プレゼンに笑いをプラスするコツ」シリーズの番外編をお届けします。

ベストセラー精神科医の書籍から、緊張をほぐす方法を学ぶ


プレゼンが憂うつになる大きな理由の一つが、緊張です。このコラムでも緊張の対策については何回かに分けて紹介しましたが、しっかり準備や練習をしましょう、失敗を想定しましょうといった内容で、正論過ぎる内容だったかなと反省しております。

いくら準備をしても多くの人を前にして話すときには緊張するのが当たり前です。もう少し手軽な方法はないかと書籍を調べてみたら、緊張について一冊まるごと取り上げている書籍を見つけました。『アウトプット大全』や『神・時間術』などのベストセラーでお馴染みの精神科医樺沢紫苑氏の『いい緊張は能力を2倍にする』という書籍です。

この書籍には、プレゼンや試験などの大事な場面の前での過度の緊張を和らげる方法が多数紹介されています。詳細は書籍を直接ご覧いただきたいと思いますが、すぐにできそうな内容も書いてありました。例えば

・片鼻呼吸
・肩や手首を回したり、軽くストレッチを行う
・笑顔のトレーニング

などの内容です。体を動かすことによって自律神経を整え、過度の緊張から適正レベルの緊張まで落ち着けることを主眼とした方法です。「一生懸命頑張らなきゃ」と頭で考えるよりも、体を動かすなら簡単にできますし、体を動かそうと意識を集中させれば、いつの間にか邪念も消えているという効果も期待できるかと思います。

なお、片鼻呼吸は聞いたことがない方もいるかもしれませんが、ヨガで実践されている呼吸法です。片鼻呼吸のやり方は拙著『笑って楽しい!高齢者レクリエーション』でも取り上げていますので、もしよければご覧ください。

https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%8D%E3%82%85%E3%81%86%E3%81%95%E3%82%93/s?rh=n%3A465392%2Cp_27%3A%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%8D%E3%82%85%E3%81%86%E3%81%95%E3%82%93

アイスブレークは自分の緊張をほぐすためにも使える


さて、自分の緊張をほぐすための方法として、樺沢先生の書籍から具体例を3つ紹介しましたが、ひとつ気づいたことがありました。これらの方法は、実は私が講演会を行う際に、「アイスブレーク」として参加者の皆さんに講演の冒頭や小休憩で実際にやってもらっている内容そのものです。

自分のお話を聞いてくれる参加者の不安や緊張を解いて、会場の雰囲気を暖かくするために、「アイスブレーク」という手法があることは、以前解説しました(例えば、第21回第22回をご参照ください)。

参加者の緊張を和らげる方法は、そのままお話をする自分自身の緊張を和らげる方法として使えるのです!これは私も書籍を読むまで全く気づいていない発見でした。アイスブレークはプレゼンの成功に不可欠の内容ですので、ぜひ大事なプレゼンの前に、アイスブレークの方法もいくつか調べてみてください。そして、緊張してきたと思ったら、自分のお気に入りのアイスブレークの方法を本番前に試してみてください。アイスブレークと言っても難しく考えることなく、片鼻呼吸やストレッチと言ったごく簡単な内容で十分ですので、レパートリーを増やすことにぜひ挑戦していただければと思います。

演劇でも用いられる「変顔」の効果


『いい緊張は能力を2倍にする』では、笑顔を作るトレーニングを推奨していますが、なかなか笑顔が上手に作れない人のために、アイスブレークとしてみんなで「変顔」をすることも推奨しています。最初はちょっと恥ずかしいかもしれませんが、この方法は私もオススメします。

私たちのような人前に立つのが仕事の人も、やり始めたばかりの頃はやはり緊張して笑顔がぎこちなくなってしまうものです。私もそうでした。ところが、先輩から「笑顔がぎこちない」と言われると、意識しすぎて緊張してますます笑顔がぎこちなくなってしまいます。このようなことが何回も続くと、人前でお話しする自信がなくなってしまいますよね。

笑顔がぎこちなくなってしまう原因は、笑顔を作るのに必要な表情筋の動きが緊張のせいで悪くなってしまうからです。ですので、逆に表情筋を動かすトレーニングを本番前にしておけば、本番でも自然に笑顔を作れます。演劇の分野では表情筋を動かす方法も開発されていますが、はたから見れば「変顔」をしているようにしか見えない内容です。私も今でも講演の本番前に時々行っています。「変顔」は人前に立つプロも取り入れている究極の緊張対策と言えるのかもしれませんね。

なお、以前にも紹介しましたが、私と山科区役所が協働で作成した「山科わっはっは体操」には、表情筋を動かす要素の入った「動物顔まね」という体操もありますので、笑顔トレーニングやアイスブレークの一環として、皆さんのプレゼンの中でも試してみていただければと思います。

https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/cmsfiles/contents/0000238/238052/wahahatirasi.pdf


※「変顔」のイラストは、こちらの著作権フリーサイトのものを使用しています。
https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=1093042&word=%E3%82%B2%E3%82%B9%E9%A1%94%E3%82%92%E3%81%99%E3%82%8B%E5%9D%8A%E4%B8%BB%E9%A0%AD

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