場の雰囲気を楽しくするために押さえたい3つのポイント【プレゼンに笑いをプラスするコツ2】
急遽プレゼンや勉強会の講師をしなくてはいけなくなってしまって、話すことに慣れてないけど上手に話せるようになるにはどうしたらよいのだろう?と思うことがあるかもしれません。そのような場合は、多くの人の前でしゃべる仕事をしている人を実際に見に行ってみることをおすすめします。公民館の市民講座、有名人の講演会、ビジネスセミナー、あるいは大道芸やマジックショー、本当に何でもかまいませんので、実際に見に行ってみるとたくさんの気づきが得られると思います。
私も職業として大道芸を15年やっていますが、仕事が途切れることがなく、多くの主催者様からご依頼をいただけるようになりました。呼んでいただいた主催者様やお客様には感謝の限りですが、もし皆さんからの期待にそれなりにお応えできているとするならば、私以外の優れた技能を持つ大道芸人のショーを数多く見て、自分に足りないものを少しずつ補ってきたことが一番の理由だと思います。
ですから、読者の皆さんも、ぜひ講演会やセミナー、あるいはショーを実際に見てもらえればと思っています。そして、自分が大ファンの人や、仕事上絶対に必要なことだけでなく、少し興味があるかなあ程度のものを見に行ってみることを特におすすめします。
内容以外にチェックしたい2つのこと
講演会やセミナーに実際に参加した際には、内容や話し手のしゃべり方などをチェックするのはもちろんおすすめですが、自分自身のプレゼンの上達のヒントを得るために、あと2つチェックしてほしいことがあります。
・自分自身の気持ちの変化
・周りの参加者の反応
の2つです。
話の内容にものすごく惹きつけられた、感動した、と感じる瞬間もあれば、つまらないな、眠いなあと感じることもあると思います。自分の心の状態を覚えておいて、後でなぜそう感じたのか分析してみると、自分がプレゼンをする時に気をつけなければならないことがはっきりとわかります。他の人の話を聞いた時に惹きつけられたのならば、その瞬間の話し方や間の取り方、パワーポイントのスライドの見せ方などを自分のプレゼンに取り入れればいいですし、逆に良くない感情を抱いた時には、自分のプレゼンで同じ感情を他の人に抱かせないように注意すればよいのです。周りの参加者の様子もチェックしておくと、分析の精度がさらに上がります。
先ほど少し関心がある程度の内容がいいと言ったのは、自分が大好きな人や仕事で絶対に必要なことならば、話し方が上手でも下手でも絶対に熱心に聞いてしまうため、自分の気持ちを客観視できないからです。もちろん普段の仕事でお忙しいと思いますので、時間と気持ちにゆとりのある時だけで大丈夫です。
雑踏に紛れる大道芸人の見分け方!?
芸事の世界では、「他の人の芸を見るときは、芸ではなくお客さんのリアクションを見なさい」と先輩から教えられます。大道芸に限らず、ほとんどのジャンルでそのように教えられているのではないでしょうか。
有名観光地(私が拠点とする関西で言えば、海遊館や大阪城、大阪万博記念公園など)で大道芸を見かけることがあると思います。出演許可を得るための審査に合格した大道芸人の数名が同じ日に同じ場所で大道芸をします。お客さんの取り合いにならないよう順番を決めて行うのが通例ですので、自分の休憩中は、他の大道芸人の演技を見ることになります。これが非常に勉強になります。
大道芸人が他の大道芸人を見る際にチェックしているのは、もちろん芸ではなくお客さんの反応です。お客さんの表情が良く見えるように、正面からではなく後ろや遠く離れたところから見ることが多いです。その時は真剣そのものです。ですから、大道芸で賑わっている場所で、遠くの方でコワイ顔で表情一つ変えずに腕組みしながらじっと見ている人がいたら、もしかしたらその人も大道芸人かもしれませんよ。
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