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饗庭多嘉男プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

カラオケに映画鑑賞に…シアタールーム設計のポイント

饗庭多嘉男

饗庭多嘉男

テーマ:こだわりの趣味と住宅設計

新築を機に夢のシアタールームを

家にホームシアターを設置して、カラオケを楽しんだり、大画面で映画を見たりできることは、たいへん贅沢な楽しみのひとつです。

そのためにはまず専用の部屋、シアタールームづくりからはじめます。シアタールームはリビングと一体化するケースもありますが、その場合は、「自分の好きな時に映画を観ることができない」ということや、「機材が場所を取る」といったことがポイントとなってきます。
また、防音と音響、光の反射の対策などは、やはりシアタールームを設けたほうが計画を立てやすいと言えるでしょう。理想をいえば、地下にそのスペースを設けることができれば、音量についてもより良い対策を講じることができなど、まわりを気にせず映画や音楽鑑賞を楽しむことができます。

防音、音響、光が設計のポイント

シアタールーム設計のポイントは、防音対策を行いながら、吸音材と反射材を適材適所に使用することで、響きの良さを追求することにあります。

部屋の大きさ、形、壁や床の材質、厚さ、部屋の位置など、たくさんの要素が絡み合って、その部屋独特の響きが形成されます。

コンクリートやタイル、硬い板材は音を反射し、カーペット、カーテン、ソファなどのインテリアは音を吸収します。一般的にシアタールームは、床は硬めのフローリング、天井を高く設計されることが多いです。

また防音対策としては、壁や天井、防音扉を2重にする、窓は設置しないか、なるべく小さくとり、2重のサッシにするなどが考えられます。

また、窓を設置すると、外光によって鮮明な画像を見られないので、遮光カーテンや暗幕を使用します。

さらにスクリーンやモニターからの光の反射を防ぐために、ツヤのない壁紙を使ったり、スクリーン周りの壁紙を黒にしたりすることも効果があります。

シアタールームがあると早く家に帰りたくなる

シアタールームのメリットは、豊かな暮らしを満喫できることにほかならないでしょう。デメリットといえば、映像や音の質にこだわればこだわるほど、コストがかかるということでしょうか。

シアタールームは性能も大切ですが、ホームパーティーなどを開きカラオケを楽しんだり、大勢でスポーツ観戦をしたりという使い方をするためにも、みんなが気軽に集まることができるよう居心地の良い空間づくりをすることもおすすめです。

家具や機器のレイアウトを初めから決めておくと、コンセントの位置が決めやすく、配線やケーブルなどを壁や床に這わせることなくスマートに隠す施工が可能です。ゆったりとくつろげるソファや、落ち着いた雰囲気の照明などを設置して、早く家に帰りたくなるような空間に仕上げましょう。

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