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饗庭多嘉男プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

趣味や季節感を彩る空間演出がステキな飾り棚のニッチ

饗庭多嘉男

饗庭多嘉男

テーマ:こだわりの趣味と住宅設計

趣味と実用、両方に生かせるニッチ

ニッチとは壁をくり抜いて作る飾り棚のことです。間仕切り壁を利用して、どこにでも作ることができます。
通常はモノを置けない廊下や階段でも、ニッチを作ることによってスペースが出現します。一輪挿しを置いて季節感を演出したり、趣味で作ったプラモデルを飾ってみたり、家族の写真を飾ってみたり、思い思いのインテリア雑貨を飾ることができます。

ダウンライトをニッチの上部に埋め込んで照らすと、そこに飾った写真や絵を際立たせることができて、アート作品を展示する作家の気分を楽しむこともできるでしょう。

また、キッチンの壁にニッチを作って調味料を置いたり、玄関に作って鍵を置いたり、お子さんが届く低い位置におもちゃや絵本をおける奥ゆきのあるスペースを作るなど、実用的な使い道もあります。このようにニッチは、インテリアのアクセントにも、ちょっとした収納にも便利です。

ニッチを作れる場所、作れない場所

新築やリフォーム時に作りそこねてしまったけれど、「ニッチが欲しい」と思っている方は、自分で手作りすることも可能です。
しかし、どの壁にも作れるというわけではありません。ニッチが作れるのは間仕切り壁の、間柱と間柱の間の空洞になっている部分です。

外壁側の壁や耐力壁、筋交い、ガス管のあるところなど、作ることができない箇所がありますので、事前に設計図などで確認しておきましょう。

ニッチの作り方

ニッチの作り方はシンプルで、壁をくり抜き、そこに手作りの棚をすっぽりはめ込むという方法です。

まず、はめ込む棚の大きさに合わせて、壁に穴を空けましょう。ホームセンターなどで売っている石膏ボード用ののこぎりを使うときれいに切れます。穴を空けたら、そこに棚をはめ込みます。器用な方はホームセンターで板を買ってきて組み立て、水性ペンキを塗って仕上げることができると思います。

手間を省きたい方は、既成のニッチ用の棚もあります。また手ごろな木箱のようなものでも代用できます。

100円均一ショップなどで売っている、アクセサリーを飾る棚などを埋め込んでもオシャレです。

ただし奥行きが深すぎると、壁からはみ出し邪魔になります。壁から10mmはみだす程度がちょうどいいので、通常の一戸建て住宅なら、奥行が100mm程度のものを選ぶようにしましょう。奥行が足りない場合はかさ上げすると良いでしょう。
DIYの好きな方は、使い道を思い浮かべながら、楽しんで作ることができると思います。

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