判決言渡しまでの期間

田沢剛

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ある簡易裁判所で全額認容の勝訴判決をもらったのですが,被告としては,これを覆すだけの主張立証をすることが困難であるにもかかわらず,引き延ばしのために控訴し,控訴審の最初の弁論期日が平成23年11月初旬にありました。特に,大きな争点もありませんでしたから,裁判所は淡々と弁論を終結しました。事案も平易で,判決を書くのにもそれほどの時間を要しないはずであるにもかかわらず,指定された判決言渡日は,平成24年1月で,弁論終結から2か月以上も先でした。最近になって,控訴審の判決書を受領したのですが,枚数が5枚で裁判所の判断部分は僅か20行でした。この程度の判決を書くのに2か月以上もかける裁判所は,一体どれだけ忙しいというのでしょうか。呆れてしまいます。

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田沢剛
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田沢剛(弁護士)

新横浜アーバン・クリエイト法律事務所

裁判官時代に民事,刑事を含めて様々な事件を担当しました。紛争処理にあたり,裁判所がどのような点を問題にしているのか,どの部分の証拠が足りないのかなど,事件の見通しを踏まえたアドバイスを心掛けています。

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