NHK受信契約に関する東京高裁判決
弁護士の田沢です。
新しく始まった裁判員裁判(第一審)の判決が,高裁で破棄される事態が何件か続きましたね。裁判所の感覚が世間とずれているのを是正するために始まった制度だと理解しているのですが,このような事態について,皆様はどう感じられますか。検察官も,弁護人も,強いていえば,職業裁判官のみの判断をもらいたければ控訴すればよいということになりますね。また,職業裁判官のみで構成される上級審でひっくり返すことができるのであれば,裁判員裁判の結果は軽んじられる気がしないではありません。一般の国民が,第一審だけでも裁判に参加することができるということに,多少なりともメリットがあるということなのであれば,将来的にどうなっていくにしろ,試験段階ということで受け入れるしかないということなのかも知れません。