『遺産を寄付したい』 遺言書がなくてもできますか?
去る7月20日(土)、平塚市民活動センターで私自身も役員を務めさせていただいております平塚の在宅ケアを考える会(ひらざい)が主催する『在宅ケアフェスタ IN ひらつか』が開催されました。
平塚の在宅ケアを考える会は、毎年この時期に拡大例会として、広く地域の一般の方に向けて情報発信を行っております。昨年までは、地域の皆様の関心が高いテーマについて講演会形式で発信をしていたのですが、今年は趣向を変えて見本市形式で各専門職がグループごとにブースを設けて、一般の市民の皆さんに対してこれまでの私たちの活動や在宅ケアを理解していただくためのパネル展示と体験型ブースを用意しつつ、同時に各種相談受付も行ってみました。
私は、高齢者を支える法律専門職として、『最期は自宅で ~その希望をかなえるために~ 』をテーマに元気なうちから老後の準備をすることの必要性と重要性を発信してみました。また、いま流行の『終活』についても多くの方に考えるきっかけとしていただきたいとの思いから、『1分で分かる!あなたに最適な終活メニュー!』と題したフローチャートを展示してみました。特に、このフローチャートは老若男女を問わずなかなかの好評でした。誰もが避けることのできないテーマであり、いつかは必ず訪れる老後の諸問題に対する関心の高さがうかがえました。
また、これまでフェイスブックでお友達になっていただいた方にもご来場いただきまして、直接お会いしてご挨拶できるという幸運にも恵まれました。3か月前から、業務の合間を縫って少しずつ準備を重ねてきて、なかなか時間が取れずに大変な思いをした時期もありましたが、今ではここまでやりきって本当に良かったと感じております。
私たちの活動はまだまだ微力ですが、ひとりでも多くの方が在宅ケアを身近に感じるとともに、認知症や老後を明るく前向きに捉えるきっかけを提供できたとすれば何よりです。平塚市内のあちこちで、人々がごく日常の会話の中で『認知症もそんなに悪いものじゃないよ』と言えるような優しい世の中、また『自分の亡くなった後はこんなことをしてほしいから、自分はこんな準備をしているんだ』と話せるような思いやりのあふれた世の中がやってくることを信じながら、私は高齢者を支える法律専門職であり続けます。
最後になりましたが、『在宅ケアフェスタ IN ひらつか』においでいただいた皆様、ありがとうございました。ひらざい会員の皆様、本当にお疲れ様でした。