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加藤俊光プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

老いも人生における現実! あなたは受け入れることできませんか?

加藤俊光

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テーマ:遺言のすすめ【平塚|相続 遺言 相談窓口】

 75歳になった私の父が、先ごろ運転免許証の更新手続を済ませてきました。事前に高齢者講習を受講して視力や聴力検査も無事に通過してひと安心しつつも、今後は高齢者運転標識を貼付してくれぐれも事故のないように運転を続けて欲しいと願うばかりです。


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 ところで、この高齢者運転標識を貼付している車が思いのほか少ないと感じるのは私だけでしょうか。よく見ると意図的に貼付していない人も多いようで、その理由を聞いてみると『自分はまだそんな年齢ではない』あるいは『そんなものを貼っていると、かえって嫌がらせをされて危険だ』など皆さん異口同音におっしゃるのです。

 確かに、年寄り扱いされて嬉しく感じる人はあまりいないでしょうし、またこのマークを付けている車に割り込みなどをする不心得者もいるのかもしれません。

 しかし、年齢とともに注意力や動体視力は確実に低下し、危険を察知してから停止するまでの制動距離も30歳の人に比べると5割以上も伸びるというデータもあります。また、このマークを付けていることで大部分の車はさりげなく注意を払いながら見守ってくれることを考えても、このマークを付けない人は法的義務違反以前に、自分自身に起こっている現実の問題を正面から客観的に捉えることができず、かつ周囲に対する配慮もできない人といわれても仕方がないのではないでしょうか。

 そして、このことは何も自動車の運転だけに限ったことではありません。人は、年齢を重ねるにつれて身体的にも精神的にも様々な変化が起こることが考えられますし、生命も永遠に続くものではありません。いくら感情的に認めたくないとしても、残念ながら誰もが絶対に避けることが出来ない列記とした客観的事実なのです。

 だからこそ、自分自身の身上に起こりうることを正面から認め受け入れて、出来る限りの準備を始めてみることが必要ではないでしょうか。あなたは、余命が残り少なくなったときにどこでどんな医療を受けたいですか。あなたが、この世を去ったあとで葬儀や埋葬はどのようにして欲しいですか。また、残されたあなたの財産は誰にどのように分けて欲しいですか。そして、これらの様々な事務手続きをあなたに代わってどなたに中心になってやってもらいたいですか。

 これらのことについて何らかの要望をお持ちの方は、ぜひあなたが元気なうちに少しずつ手立てを講じておいてください。あなたが何らの意思表示も残さずにこの世を去ってしまったら、要望はまず適わないだけでなく、残された人たちは大変な負担と混乱を引き受けることになりかねないからです。

 これからも私は、高齢者の想いを理解できる相続・遺言の法律専門職として、ひとりでも多くの方に元気なうちから老後の準備を始めることのご提案をし続けていきます。 

 

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加藤俊光
専門家

加藤俊光(行政書士)

相続まちなかステーション/加藤法務行政書士事務所

単身者・子どものいない夫婦世帯が人生の最終章で直面する介護や医療、金銭管理、死後の事務手続、お墓、ペットなどの切実な問題に寄り添い解決。地元の在宅医療・介護の専門職と密接な連携が取れる体制にも自信あり

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