6月から熱中症対策が義務化されています! ~企業に求められる対応は?~
はじめに
第4部では、AIエクスポージャーと職種別動向について解説しました。
第5部では、白書で示された「メタスキル」の重要性とリスキリングについて解説します。
AI時代に不可欠な「メタスキル」とは
白書では、急速な技術革新が進む中で、単なる定型業務の知識やスキルの更新にとどまらず、環境変化に適応するための根本的な能力である「メタスキル」の重要性が強調されています。
メタスキルには、論理的思考力、批判的思考力(クリティカル・シンキング)、対話力・コミュニケーション能力、自律的学習力などが含まれます。
AIが得意とする定型的な文章作成やデータ処理、集計業務をAIに委ねる一方で、人間は「課題を設定する力」「色々な要素を結びつける創造性」「社内外との交渉・合意形成」といったメタスキルを発揮することが求められます。
職種ごとのミスマッチと社内人的資本投資の必要性
雇用者数の推移を見ると、過去10年間で「情報通信業」(42%増)や「医療,福祉」(18%増)の雇用者が大きく増加した一方で、「製造業」は2年連続で減少し、1,000万人を下回りました。
事務職や管理職、現場職において求められるスキルの変化が生じており、従来のスキルだけでは人材のミスマッチが深刻化します。
労働力人口が7,004万人と過去最高に達している現在、外部からの即戦力採用には限界があります。
だからこそ、自社の従業員に対する「社内リスキリング(学び直し)」と人的資本投資(教育・訓練)が企業の継続成長に不可欠となります。
財務的評価と労務基盤の構築
財務の視点で見ると、与信判断では、有形固定資産といった「見える資産」だけでなく人といった「見えない資産」についても判断基準の一つとなります。人材育成に積極的で、社員のスキルアップを組織の業績向上につなげている事が評価に繋がる可能性があります。
労務の視点で見ると、リスキリングを推進するためには「労働時間の管理」と「評価制度の改定」が欠かせません。
業務時間外に自己責任で勉強させるのではなく、所定労働時間内に研修時間を確保する就業規則の整備や、新たに獲得したメタスキルや成果を正しく評価して給与に反映する人事評価制度の構築が必要です。
まとめ
【今回のポイント】
- AI時代には、論理的思考や対話力などの「メタスキル」の育成が急務
- 外部採用の限界から、社内従業員に対するリスキリングと人的資本投資が重要
- 人的資本投資は事業性評価を高め、労働時間管理や評価制度の整備が成功の鍵
第6部では、労働経済の現状を踏まえた対策について解説します。
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