本好きでよく読書をしているのに、国語の学力が上がらない!?
みなさん、こんにちは。
国語専門オンライン学習塾 啓理学舎の篠田です。
さて、今回のテーマは、
「学校国語と入試国語のちがい」
についてです。
中学校国語と高校入試国語のちがい
まずは、「中学校国語と高校入試国語のちがい」について説明いたします。
中学校の定期テストでは、点数が取れているのに、模試などでは、なかなか点数が取れないお子さんは結構多いです。
その原因は、中学校国語の定期テスト問題と高校入試国語(模試)の問題には、違いがあるからです。
定期テストは、原則、授業で学んだ文章(教科書)から出題されます。
ですから、授業でしっかり学び、授業で先生が言われたことを暗記しておけば点数が取れます。
つまり、あまり文章読解力がなくても点数を取ることができます。
しかし、高校入試は、初見の文章が出題されます。
そのため、真の文章読解力(論理的思考力)がないと点数が取れません。
まずはここを理解しないと入試で点数を上げることができません。
高校入試国語対策
では、入試対策は、どのようにしたらいいのでしょうか?
問題集や過去問などで練習する必要はあります。
しかし、せっかく学校で国語の授業を受けているのですから、これを活かさない手はありません。
授業で、先生が、扱っている文章で問いかけをしてくると思います。
そして、その問いかけの正答の解説をするときに、なぜこの答えになったかを説明します。
例えば、
「ここにこう書かれているから、答えはこうなります」
また、
「ここにこう書かれているから、主人公の気持ちはこうなります」
などです。
ここで、答えを暗記するのでははく、答えの「理由の部分」をしっかりと理解してください。
答えを覚えるだけでは、定期テストは点数が取れるかもしれませんが、入試(模試)では点数が取れません。
このことを頭に入れてしっかり国語の授業を聞きましょう!
定期テストが終了後、テスト直しを宿題にする先生も多いかと思います。
これもしっかりと生かしましょう!
「間違えた問題はなぜ間違えたのか」
「間違えた問題の正答はなぜこうなのか」
等をしっかりと考えましょう。
それを習慣づければ、入試(模試)も高得点が見込めます。
小学校国語と中学入試国語のちがい
小学校の国語のテストでは、満点近い点数をとっているのに、中学受験塾の模試などでは、良い点数が取れないお子さんは結構います。
その理由は、小学校国語と中学入試国語には、中学以上にちがいがあるからです。
小学校の国語の授業は、
「自分がどう感じたか」
「自分がどう思ったか」
を他の人に伝えることで国語力を身につけていきます。
つまり、主観的で、アウトプット重視(対話、発表が多い)の授業になります。
そのため、授業内容がしっかりと身についていれば、学校のテストでは100点が取れます。
一方、中学入試国語のテスト問題は、
「筆者、さらに、その裏にいる出題者がどう考えているか」
「主人公の気持ち、さらに、その裏にいる出題者がどう思っているのか」
を読み取る力が求められていきます。
「自分がどう感じたか」
「自分はどう思ったか」
は無関係になります。
さらに言うと、点数を上げるためには不必要です。
10人中8人以上が「なるほど」と思える客観的な内容が答えとなります。
ですから、塾の授業では、問題の答えを正答するために行われます。
インプット重視の授業になります。
中学入試国語対策
では、入試対策はどうしたらいいのでしょうか?
難関校では、高校入試を上回るレベルの高い問題も出題される場合もあります。
この対策には、ズバリ、
「論理的思考力(文章読解力)」
を身につける必要があります。
「論理的思考力」とは、一見バラバラに思える言葉や考え方の間に関係性を見つけ出し、それを整理する力です。
もう少し簡単に言うと、
「難しいことがら」を「わかりやすくすること」なのです。
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