一次関数を攻略する4つの技!
「中学数学の証明問題が苦手……」
「三角形の合同証明になると、何を書けばいいのかわからない……」
「三角形の合同条件は覚えたけれど、実際の証明問題になると解けない……」
このように悩んでいる中学生は、決して少なくありません。
こんにちは。
国語専門オンライン学習塾「啓理学舎」代表の篠田です。
今回のテーマは、
「中学数学で苦手になりやすい『三角形の合同証明』を得意にする3つの方法!」
です。
三角形の合同証明は、中学数学の中でも「苦手」と感じる人が多い分野の一つです。
しかし、三角形の合同証明は、決して「数学のセンス」だけで解く問題ではありません。
「定義・定理を理解する」
「三角形の合同条件を覚える」
「証明問題の型を身につける」
この3つを意識して学習すれば、三角形の合同証明は少しずつ得意にすることができます。
当塾は国語専門の学習塾ですが、今回は中学数学の「三角形の合同証明」について解説します。
「なぜ国語専門の学習塾が、数学の証明問題について書くの?」
そう思われた方もいるかもしれません。
実は、「国語」と「図形の証明」には、論理的思考力という共通点があります。
今回は、国語専門塾の講師という立場から、「三角形の合同証明」を論理的思考力という視点も交えながら、できるだけわかりやすく解説していきます。
1. なぜ国語講師が「三角形の合同証明」を解説するのか?
図形の証明、特に三角形の合同証明は、数学の他の分野とは少し性質が異なります。
計算問題のように、公式に数字を当てはめれば答えが出るわけではありません。
三角形の合同証明では、
「なぜ、そのことが言えるのか?」
「どの条件から、どの結論が導かれるのか?」
というように、筋道を立てて考える力が必要です。
つまり、三角形の合同証明は、論理的思考力が問われる問題なのです。
当塾では、国語の力を「文章を正確に読み取り、物事を論理的に考え、自分の考えを筋道立てて表現する力」だと考えています。
そのため、「国語」と「図形の証明」には、論理的思考力という共通点があります。
だからこそ、国語専門の学習塾である当塾が、今回「三角形の合同証明」について解説することにしました。
そして、三角形の合同証明は、決して「センス」だけで解くものではありません。
基本的な知識を理解し、必要なことを覚え、決まった型に沿って考える。
この3つを意識することで、「証明問題が苦手」という人でも、少しずつ得意にしていくことができます。
それでは、三角形の合同証明を得意にする3つの方法を見ていきましょう。
2. 【方法①】「定義・定理」と「三角形の合同条件」の意味を
◉「定義」と「定理」って何?

三角形の合同証明を学ぶとき、必ず登場するのが「定義」や「定理」です。
「定義って何?」
「定理って何?」
と聞かれると、意外と正確に説明できない人も多いのではないでしょうか。
しかし、「定義」と「定理」の意味を理解しておくと、三角形の合同証明を学ぶときの理解が深まります。
まずは、簡単に説明してみましょう。
「定義」とは、意味やルールを決めたもの
「定義」とは、簡単に言えば、あるものをどのようなものとして扱うかを決めたもの
です。
たとえば、昔、エライ学者さんが、
「2つの辺が等しい三角形を二等辺三角形と呼ぶ」
と決めたとします。
これが「定義」です。
もし、別のエライ学者さんが、
「2つの辺が等しい三角形を二辺等三角形と呼ぶ」
と決めたら、これが定義になってしまいます!
つまり、定義とは、数学における「言葉の意味」や「ルール」を決めたものだと考えるとわかりやすいでしょう。
◉「定理」とは、証明によって成り立つとわかったこと
一方、「定理」とは、定義やすでにわかっている性質などをもとに、論理的に証明され、正しいと認められていることがらです。
たとえば、二等辺三角形について、
「二等辺三角形の底角は等しい」
という性質があります。
これは、二等辺三角形について考え、証明することで成り立つとわかったことがらです。
つまり、「定義」(2つの辺が等しい三角形を二等辺三角形と呼ぶ)が最初にあり、その後によくよく調べてみたら、「二等辺三角形の底角は等しい」ことがわかった。
これが「定理」です。
このように、
「定義」=意味やルールを決めたもの
「定理」=証明によって成り立つとわかったこと
と整理しておくとよいでしょう。
三角形の合同証明では、このような「定義」や「定理」を使って、図形の性質を一つひとつ論理的に説明していきます。
◉「三角形の合同条件」って何?
「定義」と「定理」の意味が理解できたところで、次に「三角形の合同条件」について説明します。
まず、「合同」とは何でしょうか?
たとえば、紙に2つの三角形が描かれているとします。
その2つの三角形を切り取り、重ね合わせてみます。
もし、向きを変えたり裏返したりしても、2つの三角形がぴったり重なれば、その2つの三角形は合同であるといいます。
言い換えると、2つの三角形の形と大きさが同じということです。
合同な2つの三角形では、対応する辺の長さや対応する角の大きさがそれぞれ等しくなります。
では、2つの三角形が合同かどうかを証明するために、すべての辺と角を一つずつ調べなければならないのでしょうか?
実は、すべてを調べる必要はありません。
2つの三角形について、一定の条件が成り立っていれば、「この2つの三角形は合同である」と判断することができます。
これが、三角形の合同条件です。
◉三角形の合同条件は3つ
中学数学で学ぶ三角形の合同条件は、次の3つです。
① 3組の辺がそれぞれ等しい。
② 2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい。
③ 1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい。
この3つのうち、いずれか1つの条件が成り立てば、2つの三角形が合同であることを証明できます。
三角形の合同証明では、図の中から、
「どの辺とどの辺が等しいのか?」
「どの角とどの角が等しいのか?」
を見つけ、最終的にこの3つの合同条件のどれかに当てはめていきます。
3. 【方法②】「定義・定理」と「三角形の合同条件」を覚える
三角形の合同証明が苦手な人は、「証明の書き方」だけを練習しても、なかなか問題を解けるようにならないことがあります。
なぜなら、証明問題を解くためには、まず「使える知識」が必要だからです。
「定義・定理」と「三角形の合同条件」は、国語や英語でいうところの、漢字や英単語のようなものです。
漢字や英単語を知らなければ、文章や英文を正確に読んだり、理解したりすることは難しくなります。
それと同じように、三角形の合同証明を解くためには、必要な「定義・定理」や「合同条件」を覚えておくことが大切です。
もちろん、ただ丸暗記するだけでは十分ではありません。
大切なのは、
「意味を理解する」→「覚える」→「問題の中で使う」
という流れです。
特に、三角形の合同証明でよく使う「定義・定理」や「合同条件」は、問題を解くための基本的な道具です。
まずは、学校の教科書やワークなどを使って、必要なものを整理して覚えましょう。
そして、覚えた知識を実際の証明問題の中で使う練習をしてください。
たとえば、
「この2つの辺が等しいのはなぜ?」
「この角度が等しいのはなぜ?」
「この2つの三角形を合同だと判断するためには、あと何が必要?」
と自分に問いかけながら考えてみるとよいでしょう。
「覚えること」と「使うこと」の両方が大切です。
4. 【方法③】三角形の合同証明は「型」で解くPart1
「定義・定理」や「三角形の合同条件」の意味を理解し、必要な知識を覚えたら、いよいよ実際の証明問題に取り組みます。
ここで、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。
それは、
三角形の合同証明には「型」がある
ということです。
「三角形の合同証明」はこのフォーマットを理解すれば、必ず溶けるようになります!
証明問題が苦手な人の中には、
「問題を見るたびに、何を書けばいいのかわからない」
という人がいます。
しかし、三角形の合同証明は、毎回まったく違うことを考える必要はありません。
基本的には、次のような流れで考えることができます。
仮定を確認する
↓
結論を確認する
↓
合同を証明する2つの三角形を確認する
↓
等しい辺や角を見つける
↓
それらが等しい理由を書く
↓
三角形の合同条件を使う
↓
2つの三角形が合同であることを示す
↓
合同から、問題で求められていることを導く
この「型」を身につけることが、三角形の合同証明を得意にする大きなポイントです。
それでは、例題で証明問題の「型」を一つずつ見ていきましょう。
注)次の⑴〜⑽は、「三角形の合同証明フォーマット」「問題」の番号と一致します。
◉⑴【仮定】には、問題の前提条件を書く
まず、問題文を読み、最初に「何がわかっているのか」を確認
します。
たとえば、問題文に、
「AB=BC、CD=DAである」
と書かれているので、これが証明の出発点となる「仮定」です。
つまり、
「AB=BC、CD=DAであるならば、○○が成り立つことを証明しなさい」
という形になっています。
ですから、証明問題では、まず問題文に書かれている条件を正確に読み取りましょう。
⑴の解答:【仮定】AB=BC,CD=DA
◉⑵【結論】には、最終的に証明することを書く
次に、「最終的に何を証明しなければならないのか」を確認します。
問題文に、
「∠ABD=∠CBDであることを証明しなさい」
と書かれているので、これが「結論」です。
「結論」とは、最終的に導き出したいことです。
したがって、証明問題では、
「何がわかっているのか」=仮定
「最終的に何を証明するのか」=結論
を最初に整理することが大切です。
⑵の解答:【結論】∠ABD=∠CBD
◉⑶ 合同を証明する2つの三角形を確認する
次に、合同を証明する2つの三角形を確認します。
ここで大切なのが、三角形の頂点を書く順番です。
2つの三角形を書くときは、対応する頂点が同じ順番になるように書きます。
この問題では、
「△ABDと△CBD」
と書くますが、
AとC、BとB、DとDがそれぞれ対応しています。
このように、対応する頂点の順番を意識することが大切です。
この順番を間違えると、後で辺や角を書くときにも混乱してしまいます。
「角が等しいことを証明するのに、なぜ三角形の合同を証明するの?」
ここで、こんな疑問を持つ人もいるかもしれません。
問題文が、
「∠ABD=∠CBDであることを証明しなさい」
と聞いているのに、なぜ三角形の合同証明をするのでしょうか?
その理由は、2つの三角形が合同であることを証明すれば、対応する辺や角がそれぞれ等しいとわかるからです。
つまり、
2つの三角形が合同である
↓
対応する辺や角がそれぞれ等しい
↓
求められている角や辺が等しいことが証明できる
という流れです。
「合同証明」は、それ自体が最終目的ではなく、問題で求められている結論を導くための重要な手段になることがあります。
⑶の解答:【証明】△ABDと△CBD
◉⑷~⑹ 等しい辺や角と、その理由を書く
次に、2つの三角形の中から、対応する等しい辺や角を探します。
そして、それぞれについて、
「なぜ等しいのか?」
という理由も( )の中に書きます。
たとえば、問題文に、
「AB=BC」「CD=DA」
と書かれているので、その理由は、
(仮定)
となります。
また、2つの三角形に共通している辺があるので、
(共通)
と書きます。
問題では、△ABDと△CBDのどちらにも辺BDが含まれているので、
BD=BD(共通)
となります。
これは、1本の辺BDが、2つの三角形の両方に共通しているからです。
このように、証明では、「等しい」だけでなく、「なぜ等しいのか」まで説明することが重要です。
⑷〜⑹の解答:AB=BC(仮定) CD=DA(仮定) BD=BD(共通)
5. 三角形の合同証明で間違いやすい2つのポイント
◉ポイント①「=」の左右の順番に注意する
「△ABDと△CBDにおいて」
と書いたのであれば、対応する辺や角も、その順番に合わせます。
たとえば、
AB=CB
と書くことになります。
一方、
「△CBDと△ABDにおいて」
と書いたのであれば、
CB=AB
となります。
つまり、「三角形①と三角形②」という順番で書いたなら、「①の辺=②の辺」という順番で書くことを意識しましょう。
◉ポイント② 辺や角のアルファベットの順番に注意する
三角形の名前だけでなく、辺や角を書くときにも、対応する頂点の順番に注意しましょう。
たとえば、左側に「AB」と書く場合、対応する辺を右側に書くときは、対応関係を考えて「CB」と書きます。
一方、左側を「BA」と書くのであれば、右側も対応する順番に合わせて「BC」と書きます。
つまり、「どの頂点とどの頂点が対応しているのか」を常に意識することが大切です。
三角形の合同証明では、この「対応関係」を正しく理解することが非常に重要です。
6. 【方法③】三角形の合同証明は「型」で解くPart2
◉⑺ 三角形の合同条件を書く
ここまでに、等しい辺や角と、その理由を書きました。
次に、その条件が三角形の合同条件のどれに当てはまるのかを確認します。
この問題では、
「3つの辺がそれぞれ等しい」ので、
三角形の合同条件の、「3組の辺がそれぞれ等しい」
を使います。
このように、問題の中から見つけた「等しい辺や角」を、3つの合同条件のいずれかに結びつけます。
⑺の解答:3組の辺がそれぞれ等しいので
◉⑻ 2つの三角形が合同であることを書く
次に、合同であることを式で示します。
合同の記号は「=」ではなく「≡」です。
ここは、⑶で確認した三角形の順番と対応関係に注意してください。
この問題では、
「△ABD≡△CBD」
のように書きます。
ここでも、対応する頂点の順番が正しくなっていることを確認しましょう。
⑻の解答:△ABD≡△CBD
◉ ⑽問題で求められている結論を書く
最後に、問題で証明するように求められていたことを書きます。
この問題では、
「∠ABD=∠CBD」
という結論を証明するので、三角形の合同から、対応する角が等しいことを示します。
このときも、「=」の左右の順番と、対応する頂点の順番に注意しましょう。
⑽の解答:∠ABD=∠CBD
7. 三角形の合同証明が苦手な人は、まず「苦手の原因」を探そう

「三角形の合同証明が苦手」といっても、苦手になる原因は人によって違います。
たとえば、
○定義や定理の意味がよくわからない
○三角形の合同条件を覚えていない
○図から等しい辺や角を見つけられない
○「なぜ等しいのか」という理由がわからない
○合同を証明する2つの三角形がわからない
○三角形の頂点の対応関係がわからない
○証明の文章をどう書けばよいかわからない
など、さまざまな原因が考えられます。
だからこそ、「証明問題が苦手だから、もっと問題を解かなければ!」と、いきなり問題演習だけを増やすのはおすすめできません。
まず、
「自分は何がわからないのか?」
を確認してみましょう。
定義・定理がわからないのであれば、まず意味を理解する。
合同条件を覚えていないのであれば、まず覚える。
証明の書き方がわからないのであれば、まず「型」を覚える。
このように、苦手な部分を一つずつ解決していくことが、三角形の合同証明を得意にする近道です。
8. まとめ|「理解→暗記→型」で三角形の合同証明を得意にしよう

三角形の合同証明が苦手な人は、まず次の3つを意識してみてください。
◉①「定義・定理」の意味を理解する
数学で使われる言葉やルールを正しく理解しましょう。
「これは何を意味しているのか?」
「なぜ、この性質が成り立つのか?」
と考えることが大切です。
◉② 三角形の合同条件など、必要な知識を覚える
理解しただけでは、実際の証明問題を解くことはできません。
三角形の合同条件や、証明でよく使う定義・定理など、必要な知識はしっかり覚えましょう。
◉③「証明の型」を身につける
証明問題を見るたびに、ゼロから考える必要はありません。
仮定 → 結論 → 2つの三角形 → 等しい辺・角 → 等しい理由 → 合同条件 → 合同 → 結論
という基本的な流れを身につけましょう。
この「型」を意識して練習すれば、証明問題に取り組むときの迷いが少なくなります。
三角形の合同証明は、一見すると難しそうに見えます。
しかし、問題文を正確に読み、必要な情報を整理し、決められた手順に沿って考えていけば、少しずつ解けるようになります。
そして、これは国語の文章読解にも通じる部分があります。
文章を読むときも、図形の証明をするときも、
「何がわかっているのか」
「何を求められているのか」
「その結論を導くために、どんな情報が必要なのか」
を整理することが大切だからです。
「三角形の合同証明が苦手……」と感じている人も、まずは「自分は何がわからないのか」を整理してみましょう。
定義・定理がわからないのか。
合同条件を覚えていないのか。
それとも、証明の書き方がわからないのか。
苦手な原因がわかれば、対策も見えてきます。
まずは、
「理解する」→「覚える」→「型通りに練習する」
この3つを意識して、少しずつ三角形の合同証明を得意にしていきましょう!
三角形の合同証明は、正しい順番で学べば、必ずできるようになります。
頑張りましょう!


