一文要約のやり方を徹底解説|国語の要約問題が苦手な小・中学生向け勉強法
「国語専門オンライン学習塾 啓理学舎」代表の篠田です。
今回は、国語の学習において非常に重要な「説明的文章の要約」についてお話しします。
「子どもが国語の文章問題を苦手としている」
「文章を読んではいるけれど、内容を正確に理解できていないように感じる」
「記述問題になると、何を書けばいいのかわからなくなってしまう」
このようなお悩みをお持ちの保護者の方も多いのではないでしょうか。
実は、こうしたお子さまにとって、「要約する力」を身につけることは、国語力を伸ばすための大きな一歩になります。
そもそも、説明的文章の「要約」とは?
要約とは、筆者が最も伝えたいことを中心に、文章全体の内容をわかりやすく、簡潔にまとめることです。
ここで大切なのは、要約とは単に「文章を短くすること」ではないということです。
文章を短くするだけなら、文章の一部を削ってしまえばできます。
しかし、本当の意味で要約するためには、
「筆者は、この文章を通して何を伝えたいのか?」
を読み取らなければなりません。
つまり、文章全体を正確に読み、重要な部分を見つけ、筆者の主張をつかみ、それを自分の言葉で簡潔にまとめる必要があります。
そのため、要約には文章を深く理解する力が必要なのです。
筆者は「文章の設計図」を考えている

説明的文章を書くとき、筆者は、いきなり文章を書き始めるわけではありません。
「自分が伝えたいことを、どうすれば読者に理解してもらえるだろうか」
「どのような順番で説明すれば、主張が伝わるだろうか」
と考えながら、文章を組み立てていきます。
つまり、筆者は本文を書く前に、頭の中に文章の「設計図」を作っていると考えることができます。
そして、要約とは、その文章の「設計図」を読み取り、もう一度、自分の中で組み立て直す作業とも言えるのです。
「この段落では何を説明しているのか」
「この具体例は、何を伝えるために出てきたのか」
「筆者が最も言いたいことは何なのか」
こうしたことを考えながら文章を読むことで、文章全体の構造が見えるようになってきます。
この力こそが、文章読解の土台になります。
要約ができるようになると、何が変わるのでしょうか?
【① 文章読解の力が上がる】
国語の文章問題で最も大切なことは、文章を正確に読み、内容を理解することです。
これは、選択式の問題でも、記述式の問題でも変わりません。
要約をするためには、文章をただ読むだけではなく、
○ 筆者の主張は何か
○ 文章の中で重要な内容は何か
○ それぞれの段落にはどのような役割があるのか
を考えながら読む必要があります。
そのため、要約の練習を続けることで、文章全体を正確に読み取る力が身についていきます。
「なんとなく読んでいる」状態から、「文章の構造を意識して読む」状態へ。
この変化が、文章読解の力を大きく伸ばしていきます。
【② 小論文を書く力につながる】
要約ができるようになると、筆者の主張をつかむ力が身につきます。
小論文を書くときには、まず課題文やテーマの内容を正確に理解しなければなりません。
そのうえで、
「筆者は何を主張しているのか」
「それに対して、自分はどう考えるのか」
を整理していく必要があります。
筆者の主張を正しく理解できなければ、自分の意見も的外れになってしまいます。
だからこそ、要約する力は、自分の考えを論理的にまとめ、小論文を書くための土台となる力なのです。
【③ 他の教科の学習にも役立つ】
「要約」というと、国語だけの学習だと思われるかもしれません。
しかし、文章を正確に理解する力は、他の教科の学習にも関係しています。
たとえば、社会や理科の教科書、参考書などを読むときにも、
「この文章で重要なことは何か?」
「この内容を一言でまとめるとどうなるか?」
と考えながら読むことができれば、学習内容をより的確に理解できるようになります。
つまり、要約する力が身につくということは、「文章から必要な情報を読み取り、理解する力」が身につくということです。
この力は、さまざまな教科の学習を支える土台になります。
その結果として、他の教科の理解も深まり、学力全体の向上にもつながっていくのです。
「国語が苦手」は、文章を理解する力が不足しているのかもしれません
お子さまが国語の文章問題を苦手としている場合、
「もっと問題をたくさん解かせればいい」
と考えてしまうことがあるかもしれません。
もちろん、問題を解くことも大切です。
しかし、それだけでは十分ではない場合もあります。
大切なのは、「文章を正確に読む力」そのものを育てること」です。
そのためには、文章を読んで終わりにするのではなく、
「この文章は、結局何を言っているのだろう?」
と考え、文章全体を自分の言葉でまとめる練習が効果的です。
要約は、文章読解の力を高めるだけではありません。
「読む力」
「理解する力」
「考える力」
「まとめる力」
そして、将来的には「自分の考えを表現する力」にもつながっていきます。
要約力は、これからの学習を支える力です
説明的文章の要約とは、単に文章を短くすることではありません。
筆者が何を伝えたいのかを読み取り、文章全体の構造を理解したうえで、その内容を簡潔にまとめることです。
そして、要約する力を身につけることで、
文章を正確に読む力
↓
筆者の主張を理解する力
↓
自分の考えをまとめる力
へと、学習する力そのものが育っていきます。
国語の成績を上げたい。
文章問題を得意にしたい。
記述問題や小論文に強くなりたい。
そして、国語だけでなく、学習全体の力を高めたい。
そのようなお子さまにとって、「要約する力」は、これからの学習を支える大切な力
になるのではないでしょうか。
「啓理学舎」では、国語の問題をただ解くだけではなく、文章を正確に読み、筆者の考えを理解し、自分の言葉でまとめる力を大切にしています。
お子さまの国語力を伸ばすために、まずは「要約する力」を育ててみてはいかがでしょうか。



