子どもに寄り添える指導者とは
両手奏にやっと入ったものの、1曲が満足に仕上がるまでに時間がかかりすぎる生徒さん。
またまた、これからも我慢のレッスンになるのでしょう。
でも、このままで良いのでしょうか?
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譜読みが極端に苦手
「練習してきてね」と言っても、レッスンの時間に一緒に譜読みをする事が多いのではないでしょうか?
その時の様子から、
「この子はまだ、しっかりと理論が理解ができていないから、弾けるまでにこんなに時間がかかるのか‥」
そうこれまでのレッスン時間は無駄だったのか?と心配になることがあります。ピアノ歴3もう年!それでも、ピンとこない様子。どうしたら良いのか。
いやいや、基礎が大事。ならば、もう一度基礎の基礎から教え直さないと大変なことになると、初めからやり直そう。
でも‥この説明は何回目かな。どういうことなのだろう?
このようなご質問がとても多いです。
両手奏を半年ほど練習していたとしても、間違えた音について、「これは何の音?」と1音指差し聞いてみると答えられない。
また、そのような話をしているとこれまで弾けていたその界隈の音までが全てチンプンカンプンになったり。
これまでに何度も説明している。これ以上わかりやすく伝えるなんて無理!
聞いていないのかしら?
覚える気がないのかしら?
もしかして、ふざけているの??
両手奏は難しい
上段の音を読み、下段の音を読み、同時に読み進めながら左右の手を動かす。
ピアノ演奏は、同時にたくさんのことを調整する思考が必要で、難しいことです。
しかし、だからこそ丁寧に学びを進める導入の教本が多くあり、時間をかけて無理のないように進めていますよね。
その生徒さんに、少し確認をしてみてください。
平常心の時、音符カードやワークで質問してみてください。
しっかりと読めませんか?
ここのギャップに解決のヒントがあります。
「間違えているよ」と指摘され、動揺したから知識が混乱したのかもしれません。
また、楽譜台で読ませないで机で読ませたら、読めるかもしれませんよ。
ですから、覚える気がない訳ではありません。
理解していない訳でもありません。
指導の方法を少し工夫してください。
同時に色々なことを同時に考える事が苦手なのかもしれませんね‥
ピアノを弾く時、一度にどのくらいの事を考えているのか。
この音符は何の音?
どの位伸ばすの?
ピアノ鍵盤のどこ?
どの指?
左手にも音符が、何の音?
あれ?違う長さ。
どの鍵盤で弾く?指は?
一緒に押すけど、次はずれているの?
そこへ、足?ペダルですか!
この様にかなりの事柄を、同時に考え手足に指令を出しているのがわかります。
私たちは、それを瞬時に、連続的にやっています。
実はすごい(笑)
子どもはどんどん覚えるからすごい
こんな複雑なことを、あまり深く考えずに体で覚えることができるのが子ども時代。
自転車に乗ろように、転びながら何となくできるようになっていけるのです。
でもこれが、苦手なお子さんがいると考えてください。
できない訳ではないのです。もちろん、やる気がない訳でもありません。
でも、ここからを声を大にして言いますが
指導者がその特性に気づかずに、「しっかり覚えようね!」と言い続けたら
その子は指導者の声を真剣に聞かなくなります。
そうなってからでは、遅いのです!
どこで難しいと感じているのかを見つけましょう
楽譜を譜面台から下ろしたら読めることがあります。
また、片手を1音ずつ指で指し示していけば読める場合も多いです。
本当に理解できたいない部分は、何度も丁寧に覚えられるように伝え
できる事は、できていると伝え認める事です。
そして苦手なところを、手伝いながら学びを進めていきましょう。
そんな時、私は音符にかなを振ってしまいます。
お子さんが自分で読んだ事を、私が代筆する形です。
全体に書かなくても、弾きにくい所のみにしたり、そのお子さんの状況に合わせ進めます。
柔軟に対応しながら、やる気の火が消えてしまわないように。
個々お子さんにより、苦手と感じることが微妙に違うものです。
その匙加減を解説した動画をぜひご覧ください。
きっと、困っていた生徒さんのお役に立つと思います。
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