毒親を越えてその5、健全な自己愛者になる

明石郁生

明石郁生

テーマ:ACカウンセリングの臨床現場から



毒親を越える!とは、

親の期待に応えることではないでしょう。または、親の学歴を越える、とか、親よりも良い収入を得ると言うことではないでしょう。
あるいは、親の期待に反抗して、正反対な生き方をする!と言うことでもないでしょう。

カウンセリングは、人間関係の問題や悩み、わかっていてもやめられない思考や行動についての変化などを課題としてはじまりますが、カウンセリングがすすむにつれて、知らず知らずのうちに、

私とは、ほんとうはどのような人で?
実人生に何を喜びとして求めているのか?
愛する人や仕事との関係性をどのように紡ぐのか?

というような実存的な課題に推移していくものです。

健全な自己愛とは

対象(自分や他者、仕事や生活、地域や世界との)との関係性において自分を愛することができる状態を言います。

一例をあげると、
「この世界は、不条理なこともあるが、少しでも良くしようとする努力のもとにいつも発展途上である。地球も有限である惑星にすぎない。人々が知恵を出し合い工夫を余儀なくされている。」
「そういった中で、すくなくとも自分を大事にしながら仕事や生活を楽しんで行くには、どのような方法があるのだろうか?」「正解はないけれど、なんとかいま自分にできることをやっていこう」
「あーこういう自分は、時々失敗をするし、完璧じゃないけれど、まあまあ好きだなぁ」

という感覚を、健康な自己愛と言えるでしょう。

毒親を越える、とは、このようなに、自身の傷ついた自己愛を健全な報告に成熟させることを目指すものと言えるでしょう。

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明石郁生
専門家

明石郁生(臨床心理士・カウンセラー)

家族とAC研究室

統合的アプローチでは、家族、人間関係の問題、共依存、依存症、身体症状などを変化や成長のための大切なプロセスと捉えてカウンセリング・コンサルテーションを実践します。

明石郁生プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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