自分自身に自覚をむけるコンセプト、ACの再考
カウンセリングやワークショップについて、コロナ禍の試行錯誤はいくつかありましたが、オンライン・カウンセリングにおいては飛躍的と言っていいほどに学習が進んだのではないでしょうか。
外出せず、遠方から、または海外から、ご自宅から、オフィスから手軽にカウンセラーとの対話時間を持てるようになりました。PC、タブレット、スマホと端末にも幅がありますね。
ここでは、臨床的(こころの援助、セラピー)という視点で、メリットとデメリットをすこし書いてみたいと思います。
オンライン・カウンセリングのメリット
・お化粧をして身だしなみを整えて外出する、面接室まで行く、時間や交通費などから解放されます。半日、一日がかりで通う時間の節約に貢献します。遠方の方や海外の方にはなおさらですね。
・専門領域のカウンセリングを受けることができる。有効性については検証が必要ですが、
個人の実存的な課題、夫婦関係、家族療法、アディクション、神経症症状、パーソナリティの問題、自己成長、などなど、専門領域の枠組みを全国から探すことができます。
・ホワイトボードをつかったり、資料を共有したりとデジタルの機能を使うことができる。
オンライン・カウンセリングのデメリット
・カウンセラーが表情や身体の動きなどの知覚から情報を得ることが難しくなる。関係性が、言語を中心とした対話になる。この点は、感情をあつかうセラピーやワークについては、有効性が限定されるかもしれません。
・対話について、デジタル独特のタイムラグ、間、バグなどの心理的影響がある。
・人間と人間の間に通う知覚の流れ、情緒の相互交流について、限定されるかもしれません。
などでしょうか。引き続き、気がついたらまた整理してみようと思います。