コロナ禍、テレワーク中の夫婦の掛け違いとお互いの気持ちの投影を知る

明石郁生

明石郁生

テーマ:コロナストレス、カウンセラーの視点



感染対策においてテレワークが推奨されています。

工夫する点など家族療法の視点から少し書いてみます。

これまで、朝、いってらっしゃいー。夜、ただいまー。という関係性が保っていたものが、テレワークで、夫婦共に1日に中、家の中で過ごす時間が増えたことによる、ご相談が増えています。これまでの夫婦関係の再構築の必要が聞かれます。

まず第一に、どんなに気遣いがあって、関係が良好なご夫婦でも、ご家族でもこのコロナストレス下で、24時間いっしょにいたとすれば、時々は気分転換が必要になることは自然なことですね。

大事なことは、自分のストレス状態を自分自身が気づくことです。

私は疲れているんだから、あなたがやりなさいよ。
俺が片付けをしたんだから、おまえが食事を作れよ。

あなたは、私に、おつかれさまとかありがとうと言うべきだわ
おまえは、もう少し、おれにやさしくしてもいいじゃないか。

挙句の果てに、

あのとき、あなたは全然助けてくれなかった!(5年前のハワイ旅行で、風邪を引いたとき)
そういう、おまえは、結婚式のとき、俺のおふくろになんて言ったかおぼえているのか!

と、昔のことをお互いに持ち出してしまう始末です。

これは、「相手に自分のストレスを気がついて欲しい」というコミュニケーションです。
自分のストレスの責任を相手に投げている、という状態です。
とても不健康で、心のボタンのかけちがいが生じてしまいます。

コロナ禍、テレワークにて、どのように自分にストレスがあるのかを自分自身で責任を取る必要があるのです。もちろん、お互いに。

それは、自分の気持を自分で知り、自分に共感するという姿勢が重要です。

「ぼくは、今日とても疲れているので、先にベットにはいるよ」
「私は、今朝は、とても、気分がすぐれないの。少しひとりで散歩してくるから、先に食事をしてもらえると助かるわ」

ご参考にしてください。

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明石郁生
専門家

明石郁生(臨床心理士・カウンセラー)

家族とAC研究室

統合的アプローチでは、家族、人間関係の問題、共依存、依存症、身体症状などを変化や成長のための大切なプロセスと捉えてカウンセリング・コンサルテーションを実践します。

明石郁生プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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