コロナ禍、開業カウンセラーの仕事とは？

一口にカウンセラーといっても「仕事」の領域により様々な側面があります。

クリニックや病院にいらっしゃるカウンセラーさんは、患者さんの心理検査や査定、面接を通して、症状の経過をお医者さんと共に援助します。

スクールカウンセラーさんは、学校現場において児童生徒さん、教職員さんへ心理の専門家として心の援助活動を行います。

また、カウンセリングと言うと、うつや心のトラブルなどの精神症状に困った時に行くものなのでは？と思われている方が多いかもしれませんが、
私たちの実践しているカウンセリングとはだいぶ異なります。

開業カウンセラーとは、日本ではまだ馴染みがうすいかもしれません。

主に、仕事や生活、人生全般に誰にでも起こりうる心身の悩みや課題、支障に関して、心理の専門家の視点を持って、依頼主と共に考え、心の健康を援助していくことを仕事としています。

依頼される内容は、学業、就職、仕事、恋愛、結婚、家族、出産、子育て、子離れ、親離れ、離婚、再婚、病気との付き合い方、死別、死への向き合い方など多岐にわたります。

これまで、そうした心の健康援助は教育的支援、あるいは精神科医療が中心でした。

しかしながら、現代社会における、心のトラブル、家族や対人関係の問題、依存症、心身の関連する支障とは、医療機関で投薬治療が必要な「病気・精神疾患」と言えないけれども、でも、病気としないにしては、あまりに甚大な支障を仕事や生活などを体験しているサブクリニカルな状態であると言えます。

コロナ禍において、自分を失わずに生き延びるためには科学的な感染対策と同様に個人や集団の心のケアについての新たな視点が課題であると言えます。

＊用語2：サブクリニカル。対抗臨床的な領域。生きづらさ、家族や対人関係の問題、共依存などの状態は、医療機関で治療が必要な“病気”と言えないけれども、病気と言わないにしては、あまりに大きな支障を学業、仕事や生活などに体験している状態を示す造語。

★開業カウンセラーとは、そうした状態の普通の人びとの困りごとや悩みごとを受け皿とした、民間の心の健康の援助業なのです。


★★★先の見えない感染対策、自粛期間において、仕事や生活の変化にともなうさまざまなストレスを抱え、おつらい状態をお一人で抱え込まないで、ご縁のある、開業カウンセラーを試してみることをご提案するものです。