季節の変わり目、ノスタルジー、過去の自分に共感を向ける感覚
自己愛と言うと、
自分勝手、自己中、自分のことしか考えない、自己満足(ひとりよがり)などのイメージがありますが、
臨床心理学であつかう「健康的な自己愛」とは、だいぶ異なります。
「健康的な自己愛」とは「他者や世界との関係性において自分自身を愛することができる心の動き」です。
・私がいないとあの人はダメになる。
・私がやらないと、だめになる。
などは、ある程度は健康的ですが、行き過ぎると、「主体:自分自身を失う」ことにつながりまうす。
そうすると、キレます。感情的な爆発を起こします。
・私がこんなに愛しているのに、どうしてわかってくれないの!
・私がこんなに我慢して苦労しているのに、あなたは何なんだ!
そうすると、他者や世界を分断してしまうので、前述の、
自分勝手、自己中、自分のことしか考えない、自己満足(ひとりよがり)などの傾向に邁進していくことになります。このループが、生きづらさにつながります。
健康的な自己愛を育むには、
★あなたと居る(あなたがどうであれ、)私を(私が)気に入っている。
★世界には理不尽や矛盾がたくさんあるが、それらに私らしい姿勢でとりくんでいる、(関係性を気づこうとしている)私を(私が)愛おしく思う。
というように、まず、「自分と自分との関係性」に気づきを向けることからはじまります。
シンプルなのですが、ストレス下のもとではなかなか難しいこともあります。セルフ瞑想やある種のヨガ、マインドフルネスの実践、十分にトレーニングを積んだ統合的なカウンセリングのアプローチはとても有効です。
コロナ禍で観光地への旅行などが難しい際は、お近くのコミュニティ、専門家などとともにゆっくりととりくまれることをご提案しています。
もちろん、オンラインでもある一定の機会を開くと思います。