湿布でおなかの赤ちゃんに副作用
今月に入ってお二人の方から妊娠・胎嚢確認のご連絡いただきました。
二人のうちお一人は体外受精で凍結胚移植をされた方で、陽性反応がでたものの、hCGが低めで心配されていましたので、無事胎嚢確認できて私もほっとしました。
漢方では、「瘀血(漢方で血流障害を起こすもの)をとる生薬」は流産させやすいと考えられていますので、以前は、陽性反応がでた時点で、瘀血をとる生薬を全て中止してもらっていました。
ですが、最近は、陽性反応がでた後も、相談者の状況をみて、生薬の種類を考えながらしばらく続けてもらう場合もあります。
その理由は、中国医学の生薬専門書を数冊詳しく読み比べるてみると、生薬の種類によっては妊娠中もメリットがあると考えるようになったからです。
今回も、hCGが低かった方には瘀血をとる生薬をそのまま続けてもらいました。
実際に、瘀血をとる生薬をしばらく続けることで、陽性反応の後、胎嚢確認まで進む方が多くなっています。
ただし、瘀血をとる生薬を飲むことで妊娠のステップが進みやすいということではありません。
初期流産は、受精卵の染色体異常によるものがほとんどなので、いくら母体を最高の状態に整えていても、化学流産してしまう方はいらっしゃいます。
お一人お一人の体質から漢方薬をしっかり選んでいくことで、赤ちゃんを授かるための良い条件を整えられるようにして、満足のいく結果がだせるように私も腕を磨きます!