【WLBコラム】自己肯定感を高める方法〜今すぐできること3選〜
おはようございます。
昨夜、陸上部の娘たちが足のマッサージをしてほしいと言うのでしてあげたら、
お返しに僕のマッサージもしてくれたのですが、有料サービスでちょっとがっかりした山本です。
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【stand.fm】トラウマは存在しない!?
さて、今日のテーマは『トラウマは存在しない!?』についてお話しします。
・過去の嫌な記憶に囚われている
・昔の失敗のせいで前向きになれない
・変わりたいのに変われない
という人には参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
アドラー心理学を一躍有名にした『嫌われる勇気』では、
第1章、つまり初っ端から『トラウマを否定せよ』という見出しで始まります。
トラウマって、よく耳にする方もいらっしゃると思いますが、
自分の行動を制限してしまうあるいは、
自分を不幸にする過去の嫌な経験からくる心の傷のことを言います。
このトラウマに囚われて、新た挑戦ができない、前向きになれない、
変われないという方も多いと思います。
しかし、アドラーや『嫌われる勇気』著者の岸見一郎さんは、
「トラウマなどない」とバッサリと切り捨てます。
しかし、本当に「トラウマ」は存在しないのでしょうか?
『嫌われる勇気』の中には、こんな記述もあります。
「たとえば大きな災害に見舞われたとか、
幼い頃に虐待を受けたといった出来事が、
人格形成に及ぼす影響がゼロだとはいいません。
影響は強くあります。」
つまり、トラウマを引き起こすような『出来事』は存在すると言っています。
しかし、トラウマは存在しないと言い切ります。なぜでしょうか?
続きの文章も紹介します。
「しかし大切なのは、それによって何かが決定されるわけではない、
ということです。われわれは過去の経験に『どのような意味を与えるか』によって、
自らの生を決定している。人生とは誰かに与えられるものではなく、
自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分なのです」
人格を形成していく上で、強い影響を及ぼす出来事は存在するが、
それを「できない言い訳」にするか、
「今後の学び」にするかは自分で選べるということです。
うちの妻は神戸市長田区で育ちました。
26年前の一昨日1月17日、高校3年生の時に阪神淡路大震災を経験しています。
長田区といえば、被害が大きかった地区です。
近所には倒壊した家もあり、
まさに惨状そのものだったそうです。
それ以降、少しの揺れでもパニックになる程でした。
特に、僕の仕事の都合で仙台に住んでいたときは大変でした。
東北は地震の多い地方です。
震度2〜3程度の揺れは年に数回経験します。
その度にパニックになっていました。
しかし、あることをきっかけに、そのパニックは治まりました。
何があったかというと、出産です。
出産とトラウマって関係ないんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、実は、大アリなんです!
出産すると女性は強くなると言いますが、
まさにその通りで、精神的にも強くなりました。
少しの揺れでもパニックになっていた妻が、
こどもを産んでからは、
落ち着いて自分とこどもの身を守る行動を取るようになったのです。
こどもが生まれる前は
「あの震災で死んでいてもおかしくなかった」
というようなことも言っていました。
つまり、「次に大きな地震に遭ったら死ぬ」と
勝手に思い込んでいたのかもしれません。
しかし、こどもが生まれたことによって
「何があっても絶対にこどもは死なせない。
成長するまでは、何がなんでも私が守る」と
固い決意をしたのでしょう。
そのおかげで、
地震が起きても身を守る行動ができるようになったのだと思います。
『嫌われる勇気』の中にもこんな記述があります。
「自分の経験によって決定されるのではなく、
経験に与える意味によって自らを決定するのである」と。
妻は、死んでもおかしくない大地震を経験したことを不運、
不幸と考えていましたが、それをこどもの身を守るための教訓として
捉え直してくれたのでしょうね。
もはや震災にあったことをトラウマだとは思っていません。
このように、人は変われるのです。
少し厳しく感じるかもしれませんが、
「トラウマ」という言葉を都合の良いように
自分を安心させるための材料にしていませんか?
あなたを変えることができるのは、あなた自身だけですよ?
確かに強烈な出来事はあるでしょう。
しかし、それに恐れおののく人生を送るか、
それを教訓に力強く生きていくかは、あなたの選択次第です。
あなたは、どちらの人生を選びますか?
さて今回はここまでとさせていただきます。