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山本武史

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山本武史(やまもとたけし) / コーチ

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コラム

【WLBコラム】人間関係のラットレースから抜け出す3つのコツ

2021年1月4日

テーマ:自己啓発

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 働き方改革メンタルヘルス 対策ハラスメント防止

山本です。
今日から仕事始めの方も多いでしょうね。
楽しんでくださいね!

さて、今回のテーマは
『人間関係のラットレースから抜け出す3つのコツ』です。

※今回のコラムは音声でも聞いていただけます↓
人間関係のラットレースから抜け出す3つのコツ


・他人との競争に疲れている
・他人の自慢話を聞くと心が落ち着かない
・他人の成功を妬んでしまう自分が嫌い

こんな方には参考になると思いますので、
ぜひ最後まで読んでいってくださいね。


ところで、あなたは何のために生きているのでしょうか?
言い換えると…、あなたの人生の目的は何でしょう?


これを明確にすることで、
人間関係のラットレースから抜け出すことができます。



その前に、もう少し解説を加えておきますね。

何度がお伝えしていますが、
アドラー心理学では、すべての悩みは人間関係から生じ、
すべての喜びもまた人間関係から生じるとしています。


ですので、
アドラーは人間関係を良好にしていくことで、悩みを解消し、
喜びあふれる人生を歩めるようになると説いているのです。


しかし、現代社会は『競争社会』とも言われ、
とかく誰かとの比較競争の渦に飲み込まれやすい環境です。


社会に出る準備をするための学校ですら、
勉強や運動、果ては芸術にまで点数をつけられ、
同級生と比較させられます。


僕たちは知らず知らずのうちに、誰かと比較され、
上位にいかなければいけないと錯覚させられます。


もちろん、それが居心地が良いというのであれば、
それも良いでしょう。


しかし、他人との比較や競争に巻き込まれ、
心身ともに疲れ果てている人がいかに多いことか…。


人生は他人との競争ではありません。

他人と比較して、勝ち負けや優劣をつけたからといって
幸せにはなれません。

残念ながら、これが事実です。



他人との競争で勝ったら、あるいは他の誰かを指差し
「あいつよりは優れている」と思えたならば、
多少の優越感を感じることはできるでしょう。


しかし、それはほんの束の間のことで、
すぐに上位者が現れ、
その優越感は奪われてしまいます。


そして、また自分より劣る下位者を見つけては優越感に浸り、
上位者の出現により優越感を奪われ…、
とこれを繰り返して、疲れてしまうのです。


さて、では、どのようにして、
この人間関係のラットレースから抜け出すのか?

コツを3つほど、ご紹介します。


①人生の目的を定める
②劣等感を味方につける
③自慢する人の心理を知る


①人生の目的を定める

人生の目的とは、あなたが人生で迷ったときに、
向かうべき方向を指し示してくれる「北極星」と
思っていただければ良いでしょう。


しかし、世界を変えた偉人や歴史的著名人を
目指す必要はありません。

あなたらしい目的を見つければ良いのです。


僕の場合は
「人々が自分を大切にするための道標となる」
という目的を定めています。

プロコーチとして、研修講師として、
受講してくれる方が本当の意味で自分を大切にしながら
仕事や日常を送ることをサポートしています。


このように「人々に〇〇する□□です」
というフレームに当てはめて、考えてみてください。

最初の〇〇には、
自分が他の人に何をしてあげたいかを考えると良いでしょう。

□□の部分には、
それを象徴する物などを入れておくとニュアンスまで表現できますよ。



②劣等感を味方につける

あなたは劣等感を感じることはありますか?
劣等感を感じる自分は好きですか?


劣等感を抱えたまま生きるのは、
あまり心地の良いことではないでしょう。

しかし、劣等感を持つ自分を卑下する必要はありません。


どういうことかと言うと…、
劣等感は、次の課題を教えてくれていると考えてください。


僕たちは人間は、超未熟な状態で生まれてくるため、
赤ちゃんの時には誰かにお世話をしてもらわなければ生きていけません。

つまり、完全に他者に依存した状態から人生がスタートします。



そして、徐々にできることが増えていき、
自立へと歩みを進めていくのです。

しかし、この過程で次から次へと感じる
「劣っている」とか「できない」といった感覚がありますよね?

これが「劣等感」です。


例えば、周りの大人たちと、こどもである自分を比べて
「大人はできるのに、こどもはできない」と
情けなく思ったことはありませんか?

これも「劣等感」です。


そして、この劣等感をどう埋めていくかが重要です。


劣等感の埋め方は大きく分けて2種類あります。

一つは、正当に努力して「できない」を「できる」に変えていく方法。
もう一つは、「本当はできる」と自分に嘘をつき、劣等感から逃げる方法。


言うまでもなく、前者の方が正しい劣等感の埋め方です。
「できない」から劣等感を感じるのであって、
「できる」に変われば、劣等感は消え去ります。


誰かを見て劣等感を感じるのは悪いことではありません。
次にすべきことを教えてくれているだけです。



③自慢する人の心理を知る

先ほど、劣等感の埋め方の話をしました。
感の良い方なら、もうお分かりですね。

自慢する人は「劣等感を間違った方法で埋めようとしている人」なのです。


なので、自慢話は聞かなくて結構です。
適当に相槌を打って、いなしておきましょう。

もし、その自慢話が心に引っかかり、
悔しいのであれば、
おそらくあなたにはそれができないはずであり、
劣等感を感じている状態です。


ゆっくり深呼吸したのち、
人生の目的を思い出してみてください。


それでもなお、その劣等感を埋めたいと思うならば、
正当な努力を持って埋めていく計画を立てましょう。


もし、人生の目的と関係ないと思えば、
自然と心の引っ掛かりは取れてくるはずです。

気にしない、気にしない。



以上、3つです。
人間関係のラットレースから抜け出す3つのコツ、おさらいしましょう。

①人生の目的を定める
②劣等感を味方につける
③自慢する人の心理を知る

何かと比較され、競争の渦に飲み込まれがちな現代ですが、
心穏やかに幸せになるために、
この3つを参考にしていただければ幸いです。

この記事を書いたプロ

山本武史

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山本武史(ポテンシャルビジョン)

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