【WLBコラム】『決めた予定を必ずやりきるためのスケジューリング10か条』生き方改革vol12
WLBコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。
働き方改革をサポートするタイムマネジメントコーチの山本武史です。
先日から『生き方改革』についてシリーズで記事を書いております。
前回、『【第7条】コミュニケーション能力を高めよ!』で
きき方を磨くことで関係性を改善し、
伝え方を磨くことでコミュニケーションミスをなくす
という内容をお伝えしました。
今回は
『【第8条】振り返りを習慣づけよ!(KPT法)』
についてお伝えしていきたいと思います。
さて、あなたは、時間の使い方について、
自分自身の考え方や行動、あるいはその結果を振り返っていますでしょうか?
仕事では『PDCAサイクルを回す』と表現されるように、
(PDCA=Plan-Do-Check-Actionの略)
「計画して実行したら、振り返り、改善策を考えましょう」と教わります。
時間の使い方、スケジュールの進め方も同じように
計画して実行したら、振り返り、改善策を考えていただきたいのです。
振り返りをするなら、どんな形式でも構いません。
日記をつけるでもいいですし、
手帳にメモ書きを残すでもいいです。
が、今回は個人でもチームで使えて便利で、
かつ、自然と振り返りから改善策考案までができちゃう
魔法のフレームワークをご紹介します。
その名も『KPT法』です。
KPTはそれぞれ単語の頭文字を取っています。
K=Keep:継続していること、継続したいこと(=良かったこと)
P=Problem:課題点、問題点(=うまくいかなかったこと)
T=Try:やってみたいこと、課題や問題の解決策
を意味していて、これらを1枚の紙に書き出します。
具体的なやり方はごくごく簡単。
A4の白紙が1枚あればできちゃいます。
用紙を四つ折りにして、
左上部に『Keep』、左下部に『Problem』を書き出し、
右側(上下とも使います)に『Try』を書き出す。
たったこれだけです。
(イメージが湧きにくいと思いますので、画像を参考にしてください)
書き出すコツとしては、詳細にこだわり過ぎないことです。
体裁を整えるよりも思いつくままに書き出すこと。
書き出した「Keep」と「Problem」を眺めつつ、
直感で「Try」をたくさん書き出すことです。
実際に実践するのは、
いくつか書き出しものの中から選べばいいので、
まずはたくさんアイディアを出すことが重要です。
で、出てきたアイディアについて行動したら、
またKPT法で振り返りを行う。
これを繰り返すだけです。
毎日できれば毎日でもいいですし、
週に一度でもいいと思います。
自分のペースに合わせて振り返りを行なってください。
そして、それを習慣化してくださいね。
習慣になれば、
自然と頭の中でKPTのそれぞれが浮かんできます。
ここまで習慣づけば理想的です。
さて、個人だけでなくチームでも使えるといいましたが・・・、
チームでイベントやキャンペーンなどを行った後や、
例えば年末や年度末のように1年の振り返りを行うときにも
このKPT法を活用していただけると、
いい振り返りができますよ。
ちなみに、僕が会長をしていたPTAでは毎月理事会を開催していますが、
専門部さんの報告はKPT法で各部の意見をまとめてもらっています。
それがそのまま次年度メンバーへの引き継ぎ書になるので
一石二鳥ですよ。
KPTシート(写真)は僕のコーチングでも実際に使っているものです。
良かったら印刷して使ってくださいね。
では、今回はここまでとさせていただき、
次回は『【第9条】1日の1%の時間を大切にせよ!』
についてお伝えします。