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山本武史

ワークライフバランスを実現するタイムマネジメントのプロ

山本武史(やまもとたけし) / コーチ

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コラム

【WLBコラム】クリニック院長が絶対に取らなくてはいけない時間TOP3とは?(vol.2)

2018年1月9日 公開 / 2018年5月11日更新

テーマ:医療関係者向け

コラムカテゴリ:ビジネス

WLBコラムをご覧いただき誠にありがとうございます。
タイムマネジメントのプロ、山本武史でございます。



前回から、

『クリニック院長のためのタイムマネジメント』

をご紹介しています。



前回お伝えした
「クリニック院長が絶対に取らなくてはならない時間TOP3」は、

1)きく
2)語る
2)育てる

でした。




今回は、
2)『語る』ことについて、少し詳しく説明しますね。



しかし、その前に、
なぜ、「語る」の前に「きく」なのかをお話しします。



通常、経営者としては
「理念やビジョンを語り、従業員、スタッフを巻き込みましょう。
 そして、それに対しての想いや意見を聞きましょう」
と言われます。


が、僕は順序が逆だと考えています。


まずは「きく」ことが先で、
「語る」ことは後です。



これも心理学的に考えればわかるのですが、
人には普遍的な欲求があります。


それは「認められたい」という欲求です。

時にそれは承認欲求と言われますが、
一般的に思われている「褒められたい」という欲求とは少し違います。



僕たち人が心の奥底から、
何を認められたいと思っているのかというと

「存在そのもの」です。



別の言葉で表現すると
「ここにいてもいいんだという感覚」です。



存在そのものが認められた時、
あるいは、
ここにいてもいいんだという感覚が持てた時、

僕たちは、心から安心して
様々なことに取り組めるようになります。




この一連の流れを、他者への関わりとして行う時、
それをアドラー心理学では『勇気づけ』と呼びます。




つまり・・・、

「あなたはここにいていいんだよ。
 そして、様々なことに挑戦してもいいんだよ」

というメッセージを発することを『勇気づけ』というんですね。




で、勇気づけをする過程で、

存在を認める時には、相手をしっかりと受け止める、
「きく」という関わりが必要であり、

ここにいて、「何に挑戦できるのか?」を見出すために、
「語る」という関わりが必要になってくるのです。




そこで、具体的に何を「語る」のかというと・・・、

院長としての『想い』を、
目標やそこに達するための戦術や戦略を交えて語って欲しいのです。



「どんな患者にどんな医療を提供したいのか?」
「その患者にどうなって欲しいのか?」
「それが叶った時、本人と家族はどんな表情をしているのか?」
「それをサポートする自分たちはどんな気持ちになるのか?」
「そのためには、何が必要なのか?」

具体的にイメージが湧くように語ってください。


これも少し照れくさいかもしれません。

ですが、「人は感情の動物」と言われるように、
感情の力は絶大です。

本音で語ってみてください。




で、話の内容が具体的になればなるほど、
スタッフは自分の役割をイメージしやすくなります。



なぜなら、
イメージが進む過程で、自分の想いがリンクするところや、
自分のスキルや能力がどこに合致するのかが見えてくるからです。



一体感があり、スタッフがやりがいを持って生き生きと
自分の役割を全うできるようなクリニックを目指すなら、

「語る」という時間をしっかりつくってくださいね!



では、今日はこの辺りで失礼します。


次回はシリーズ最終回。

「育てる」についてお伝えします。

次の記事はこちら


お楽しみにしててくださいね!


【参考】看護師のためのタイムマネジメント

【参考】タイムマネジメント研修ではこんな内容をお伝えしています

この記事を書いたプロ

山本武史

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山本武史(ポテンシャルビジョン)

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