2017年1月から適用されている加算税の加重措置に注意!
土地や建物といった不動産の価値は、周辺エリアの地価推移、増改築、経年劣化などによって変動します。しかし毎年その変化を確認して固定資産税の税額に反映させるのは困難であることから、規定によって固定資産税の評価額は3年ごとに更新されることが決まっています。前回は2021年で、それから3年後に当たる今年が再び「評価替え」の年ということになります。
自分が持っている不動産の評価は、役所に行って固定資産税の課税台帳を閲覧すれば確認できます。ただし素人ではその評価が適正かを判断することは難しいのが実状です。
そこで活用したいのが「縦覧」制度。縦覧とは、自身の不動産に加えて近隣の土地家屋の評価額を確認できる制度のこと。近隣の家屋と比較することで、自分の不動産だけがおかしな〝値付け〟をされていないかをチェックできます。縦覧ができる期間は自治体によって異なりますが、おおむね4月から1~2カ月程度で設定されている自治体がほとんどです。
今年2月には埼玉県熊谷市で、企業が所有するビルの固定資産税を実に半世紀以上にわたって過大徴収していたことが判明しました。固定資産税の評価ミスによる税の過大徴収は全国で起きているので、自分の不動産の評価額を一度チェックしてみるといいかもしれません。
<情報提供:エヌピー通信社>