その子の内側の体験の世界22
「その子の内側の体験の世界」第81回目を解説します。
キーワードは、「その子を知る」「その子にはたらきかける」「その子を見守る」です。
「その子を見守る」の意は、その子を放ったらかしにするという意味ではありません。
その子の特性を理解し、その子が社会に積極的にかかわることをサポートするという意味です。
また、今まで解説してきたことと重複するかもしれませんので、今までのコラムも再読していただければ幸いです。
次は、「その子にはたらきかける」です。
親は、わが子が5歳になるまでに積極的にかかわることがとてもたいせつになります。
これは、子育ては「脳を育てること」で詳細に解説しました。
もう一度、読み直しましょう。
「その子を見守る」13
「その子を見守る」の意は、その子を放ったらかしにするという意味ではありません。
その子の特性を理解し、その子が社会に積極的にかかわることをサポートするという意味です。
発達障害の7つの分類2
前回の発達障害の7つの分類の保護者の苦労や対応について説明します。
知的能力障害群(知的障害)です。特徴は、全般的な知能の障害です。定型発達の子どもたちと比べて、社会的、対人的、コミュニケーション能力、生活能力など日常の適応機能の障害があります。発達期に発症します。対象者は、なぜうまくいかないのかわからないという思いなのです。保護者の苦労は、漠然とした希望と不安そして焦りと強制です。対応は、わが子の「今の力」を正しく理解すること、できることや興味のあることから始めること、生活のまとまりをつけることをたいせつにすることです。
次に、コミュニケーション症群です。特徴は、表出、受容言語能力のつまずきや構音が不明瞭、吃音、言語や非言語的なコミュニケーションのつまずき、明確なこだわりや感覚異常を認めようとしません。対象者は、自分の思うように表現できないことなどでのイライラや嫌悪感などです。保護者の苦労は、イライラと焦り、怒りや不安、不憫さ、申し訳なさがあります。対応は、聞き返しはしない、つまり、苦手意識、恥ずかしさをつくらないことです。また、加齢にしたがって改善する可能性がありますので焦らないことです。
次回に続きます。