その子の内側の体験の世界24
「その子の内側の体験の世界」第82回目を解説します。
キーワードは、「その子を知る」「その子にはたらきかける」「その子を見守る」です。
「その子を見守る」の意は、その子を放ったらかしにするという意味ではありません。
その子の特性を理解し、その子が社会に積極的にかかわることをサポートするという意味です。
また、今まで解説してきたことと重複するかもしれませんので、今までのコラムも再読していただければ幸いです。
次は、「その子にはたらきかける」です。
親は、わが子が5歳になるまでに積極的にかかわることがとてもたいせつになります。
これは、子育ては「脳を育てること」で詳細に解説しました。
もう一度、読み直しましょう。
「その子を見守る」14
「その子を見守る」の意は、その子を放ったらかしにするという意味ではありません。
その子の特性を理解し、その子が社会に積極的にかかわることをサポートするという意味です。
発達障害の7つの分類3
前々回の発達障害の7つの分類の保護者の苦労や対応について説明します。
次に、自閉スペクトラム症です。特徴は、社会的コミュニケーション及び相互関係の障害、社会的相互関係の発達の障害、言語性・非言語性コミュニケーション能力の発達の障害などです。対象者は、自分が「わからない」という強い不安があります。保護者の苦労は、理解してもらえないことの憤りやきびきびしたものの言い方や冷たく硬い印象を与えます。対応は、変化を嫌い、恐ろしがるしぐさがあので、視覚的印象を活かしたものにします。また、強制しない一貫性のあることがたいせつで、わが子の安全性を保持します。
次に、注意欠如・多動症(ADHD)です。特徴は、12歳までに、2か所以上で6カ月以上にわたり発生し、他の障害の経過中の症状では説明できない、異常な不注意・多動性・衝動性です。対象者は、自分では「わかっている」のに自己制御不能やうまくできないことのもどかしさです。保護者の苦労は、常にイライラした関係があり、周囲から非難をうけやすいですし、自責とわが子への攻撃性が生じます。対応は、行動を統制するためのチェックリストなどを利用します。自己評価を下げないためにも「良い」評価とできることを保証してください。何といっても保護者のサポートが必要です。
次回に続きます。