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その子の内側の体験の世界67

吉田洋一

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テーマ:子育て支援

その子の内側の体験の世界」第67回目を解説します。

 キーワードは、「その子を知る」「その子にはたらきかける」「その子を見守る」です。
 「その子を見守る」の意は、その子を放ったらかしにするという意味ではありません。
 その子の特性を理解し、その子が社会に積極的にかかわることをサポートするという意味です。
 また、今まで解説してきたことと重複するかもしれませんので、今までのコラムも再読していただければ幸いです。
次は、「その子にはたらきかける」です。
 親は、わが子が5歳になるまでに積極的にかかわることがとてもたいせつになります。
 これは、子育ては「脳を育てること」で詳細に解説しました。
 もう一度、読み直しましょう。


「その子にはたらきかける」24
 
 文章の段階(言語獲得のプロセス)
 
 時間や因果が認識できる。
 助詞を使った表現があらわれ、関係の把握や表現が十分身についてくると文と文とが関連をもってつながったもの、すなわち「文章」の水準にステップアップします。これはものごとの時間的なつながりやものごとの因果的なつながりなど「目に見えない(感覚的にはとらえられない)関係」の認識ができるようになったことを意味します。
 表現としては「ソシテ」「ソレカラ」「ダカラ」「ダッテ」等々の接続詞の使いこなしとなってあらわれます。
 「時間関係」や「因果関係」によって世界を統合的にとらえようとするのは、おそらく人間だけかもしれません。そのような認識レベルに到達したことを意味します。
 一般的には文章の段階がクリアされれば、基本的な言語能力は獲得されたものとみなされます。この後は、内容的により複雑高度な理解や表現に向かって言葉を磨いていけばいいことになります。
 が、しかし、実はもう一段階構造的なステップアップがないと、本当に言葉が身についたことにならないのです。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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