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小学生の発達の症状の特徴103

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は103回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

22 授業中に静かに座れない。日直や当番ができない。
<困ることは>
○授業に静かになれません。学校生活の当番などができません。
 学校生活でお友達に迷惑をかけ、仲間外れの原因になります。
 授業に集中しないで立ち歩いたり、周囲の子にいたずらをするとクラスのお友達に迷惑をかけてしまいます。
 他の子に迷惑をかけると仲間外れやいじめの原因となる場合もあります。
 また、決められたことをやらないとお友達が不満を持ちさぼっていると非難されるようになります。

<その原因は>
 発達障害のために集中力が弱く、衝動的に行動するのが原因です・
 ・集中力がなく、気が散りやすい
 ・勉強が理解できない
 ・衝動的に行動する

 発達障害や知的障害の子は長時間集中するのが苦手です。
 気が散りやすく、周囲のことが気になってしまいます。
 勉強の内容が理解できないと特に集中力が途切れやすくなります。
 また、問題を解くときには授業の内容が理解できず問題をどうしていいかわからずに周りをキョロキョロ見てしまいます。
 衝動的に立ち歩いてしまう子や教室の外に出て行ってしまう子もいます。
 ADHD(注意欠如多動性症)の子が特に集中力がない特徴があります。
 学校生活の仕事ができないのは、
 ・当番などをやる能力や器用さがない
 ・当番などの手順がわからない
 ・気が散りやすく集中力が続かない
 ・注意力が弱く当番などを忘れてしまう
  などです。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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