マイベストプロ岩手
吉田洋一

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一(よしだよういち) / 心身発達の心理士

一般社団法人JSTC

コラム

幼児の発達の症状の特徴42

2024年4月16日

テーマ:子育てをめぐる問題

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の42回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

12 極端に不器用。箸やボタン、ファスナーができない。
(続き)
<幼稚園に期待すること>
 手先が不器用なのは、生活面でもそして工作やお絵描きの製作活動でも、他の子から遅れてしまいます。
 幼稚園の先生がなんでも全部やってあげた方が手間はかかりません。
 が、それではその子の成長にはつながりません。
 先生やほかの子には迷惑をかけますが、遅れを認めてもらい先生の支援は一部だけにしてもらいましょう。
 他の子より時間がかかってもその子のできることは、自分でやらせてできないことだけ先生に手伝ってもらいましょう。幼稚園での集団生活は、その子が大きく成長できるチャンスなのです。先生に迷惑をかけない範囲で、その子が何でもやって感覚の発達を促しましょう。
 かはいのせんせいがついてくれる場合は、その子が時間がかかっても、自分自身で進められるようにしどうしてもらいましょう。
 その子がまずは自分のペースでゆっくりと頑張るのを加配の先生にサポートしてもらいましょう。

<ダメな例>
 ボタンを留めるのが遅い子を急がす。箸が苦手な子が食べるのを急がす。
 その子が、自分のペースでやっているのを急がせても効果がりません。急がされたり、怒られたりすると、自分で取り組むことが嫌になってしまい、逆効果になります。
 その子の描いた絵の欠点を指摘する。ボタンが外れていると叱る。
 できないことを叱るより、その子にはできたことや努力したことをほめて伸ばしてあげましょう。
 (12は終わり)

 次回に続きます。

この記事を書いたプロ

吉田洋一

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一(一般社団法人JSTC)

Share

関連するコラム

吉田洋一プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
090-2790-5389

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

吉田洋一

一般社団法人JSTC

担当吉田洋一(よしだよういち)

地図・アクセス

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ岩手
  3. 岩手のスクール・習い事
  4. 岩手のスクール・スポーツその他
  5. 吉田洋一
  6. コラム一覧
  7. 幼児の発達の症状の特徴42

© My Best Pro