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幼児の発達の症状の特徴42

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の42回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

12 極端に不器用。箸やボタン、ファスナーができない。
(続き)
<幼稚園に期待すること>
 手先が不器用なのは、生活面でもそして工作やお絵描きの製作活動でも、他の子から遅れてしまいます。
 幼稚園の先生がなんでも全部やってあげた方が手間はかかりません。
 が、それではその子の成長にはつながりません。
 先生やほかの子には迷惑をかけますが、遅れを認めてもらい先生の支援は一部だけにしてもらいましょう。
 他の子より時間がかかってもその子のできることは、自分でやらせてできないことだけ先生に手伝ってもらいましょう。幼稚園での集団生活は、その子が大きく成長できるチャンスなのです。先生に迷惑をかけない範囲で、その子が何でもやって感覚の発達を促しましょう。
 かはいのせんせいがついてくれる場合は、その子が時間がかかっても、自分自身で進められるようにしどうしてもらいましょう。
 その子がまずは自分のペースでゆっくりと頑張るのを加配の先生にサポートしてもらいましょう。

<ダメな例>
 ボタンを留めるのが遅い子を急がす。箸が苦手な子が食べるのを急がす。
 その子が、自分のペースでやっているのを急がせても効果がりません。急がされたり、怒られたりすると、自分で取り組むことが嫌になってしまい、逆効果になります。
 その子の描いた絵の欠点を指摘する。ボタンが外れていると叱る。
 できないことを叱るより、その子にはできたことや努力したことをほめて伸ばしてあげましょう。
 (12は終わり)

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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