乳児の発達の症状の特徴2
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は79回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
15 極端に不器用です。工作が苦手です。絵が下手です。
<困ることは>
家庭や学校生活で不器用だと困ります。
手先が不器用だと生活の中のいろんなところで不自由があります。
学校の図工の授業はもちろん、いろんなことで極端に不器用な子は困ってしまいます。
音楽の授業では、ピアニカやリコーダーなどの楽器の演奏があります。
リコーダーの指使いは、不器用な子にとってとても難しいことです。
その子にはどんなに練習しても、上手にできないのです。
周囲の人からは、雑でだらしない子だと思われたりしますが、障害が原因なので本人が雑にやっているのではありません。
<その原因は>
不器用さは障害で手先が鈍いのが原因です。
その子が不器用なのは、障害のために手先の感覚が弱く、指を細かく動かずことができないのです。
工作が苦手で絵が下手な原因は
・イメージしたとおりに手を動かせない
・輪郭などを思うとおりに描くことができない
・作業の途中で集中力が途切れて、仕上がりが雑になる
手先が器用なのに、工作や絵が下手な子もいます。
・工作や絵にまったく興味がないので作る気がありません
・手先は器用なのに工作や絵の作品をイメージする想像力が弱いのです
次回に続きます。