マイベストプロ岩手
吉田洋一

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一(よしだよういち) / 心身発達の心理士

一般社団法人JSTC

コラム

乳児の発達の症状の特徴7

2024年2月19日

テーマ:子育てをめぐる問題

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

 各年齢段階における発達の症状の特徴を解説します。乳児についての7回目です。
 誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

 8 指差しをしない
 指を差して何かを人に伝える、発達障害の赤ちゃんは、この指差しをしない特徴があります。
 おもちゃを指差して、母親に何かを伝えようとする。発達障害児は、こんな行動をしない場合が多いです。何かを指差して、母親や人の関心や興味を引こうとしない。自分が欲しいものを指差して取ってもらおうとしない。この特徴は、自分の気持ちをうまく表現して伝えられないのが原因です。
 おもちゃを取って欲しいときに、おもちゃを指差さず、じーっと母親を見つめたりします。母親は、じーっと見つめられると何かあると感じ、おもちゃを取ってあげたりします。発達障害の赤ちゃんは、そうやって自分の欲求が満たされてしまうので、結果的に満足します。母親は、じーっと見つめられると何かあるっていうのが、コミュニケーションだと思って、不自由を感じない場合があります。
 母と子が、何でも目と目で分かり合えるのは、いい面でもありますが、発達障害のサインを見逃さないようにしましょう。

<事例>
 私の子どもも指差しをしませんでした。
 指差しせずに、何かしてほしいときには、じっと固まって何かを見つめることが多かったです。その仕草で、母親の私には、何となく子どもがしてほしいことがわかるので、それで不自由は感じていませんでした。そんなもんかなっていうのが、その時の気持ちです。今考えると、発達障害の子どもの特徴でした。

 次回に続きます。

この記事を書いたプロ

吉田洋一

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一(一般社団法人JSTC)

Share

関連するコラム

吉田洋一プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
090-2790-5389

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

吉田洋一

一般社団法人JSTC

担当吉田洋一(よしだよういち)

地図・アクセス

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ岩手
  3. 岩手のスクール・習い事
  4. 岩手のスクール・スポーツその他
  5. 吉田洋一
  6. コラム一覧
  7. 乳児の発達の症状の特徴7

© My Best Pro