幼児の発達の症状の特徴34
3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の57回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。
17 手をつながない。触れると感覚が過敏。抱きしめると嫌がる。
その子は、感覚が過敏で触られるのを嫌がる特徴があります。
手をつながない、手をつなぐのを嫌がる特徴があります。
歯ブラシで歯を磨くと、こんな日常的のことが感覚過敏でできない子がいます。
抱っこする、ギュッと抱きしめる、こんなことを嫌がる子もいます。
<手をつながない>
神経が過敏で、手をつなぐだけで、強い痛みを感じてしまう子がいます。
身体の神経が過敏な場合は、肌触りによる服の好き嫌いが強くなります。洗濯のタグがついている服を嫌がったり、縫い目が大きくある服を嫌がったりします。肌触りのいい自分の気に入った服しか着ません。
この特徴は、服のデザインの好き嫌いと違って、わがままを言っているわけではありません。
神経が過敏な特徴をもつ子は、ちょっと手をつながれただけで痛みを感じたりしています。また、ちょっとした服の肌触りで痛みを感じているのです。
<うちの子の場合は>
うちの子は手をつなぐことは大丈夫でしたが、服の肌触りの好き嫌いはありました。
肌は柔らかいタオル地の服を好んで着ています。幼稚園の頃は、着る服の肌触りには強いこだわりがありました。年齢とともに神経の過敏さはだんだんなくなってきました。
小学校に入って服のデザインによる好き嫌いがでてきました。肌触りからデザインへと服を選ぶ基準が変わってきたときは、子どもの成長を実感できました。年齢とともに、神経の過敏さは和らいできました。
次回に続きます。