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幼児の発達の症状の特徴41

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の41回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

12 極端に不器用。箸やボタン、ファスナーができない。
(続き)
ボタンを留めるには、
・ボタンを目で見て視覚情報
・ボタンを留めた後の状態をイメージする想像力
・目で手でボタンを持った触覚
・どこに力を加えればボタンがどう動くかを把握する経験
・ボタンを動かしながら瞬時に次の動きを調整する処理速度
 これらの感覚を統合する脳の働きができて、ボタンを留められます。

お絵描きは、
・描こうとする絵をイメージする想像力
・紙やクレヨンを目で見た視覚情報
・クレヨンを持つ手の触覚
 これらの感覚を統合して、続けて手を動かしながら
・自分の書いた線をリアルタイムで目で追いながら
・そして瞬時に次に動かす方向を決めます。

また、手先は器用でボタン留めや箸は上手でも、お絵描きが苦手な子もいます。
・極端に想像力が弱いタイプ
・何をしたらいいか考える能力が弱いタイプ
 こんな子は、手先が不器用じゃなくてもお絵描きや工作が苦手です。

<改善方法>
 手先を器用にするために家庭でできること
○手先を使う遊びをする
 ・けん玉
 ・折り紙
 ・お絵描き
 ・ボール遊び
 何か道具を使った遊びで、手先の感覚を刺激しましょう。感覚を刺激して脳を成長させるには、毎日の繰り返しが必要です。無理にやらせても長続きしませんし、効果がありません。子ども自身が楽しみながら、道具を使って遊べるようにしましょう。

○良いところを褒める。親も楽しむ。
 お絵描きをしたら、ぐちゃぐちゃの絵でも褒めましょう。道具を使った遊びでは、親も一緒にやって楽しみましょう。
 親子で笑顔になって楽しむこと。そして、とにかく子どもを褒めることです。そうすることで、苦手な道具遊びのやる気が起こります。親子の笑顔が子どもの感覚の成長につながります。

○すぐ使える場所に、遊び道具やハサミやクレヨンを置く
 子どもがすぐに使えるように、部屋の中の目につく場所に道具を置いておきましょう。せっかくの道具が見えない場所にあると使う機会が減ります。
 片付けも大切ですが、感覚を発達させることを優先して、好きなときに好きなだけ道具を使った遊びができる準備をしておきましょう。
 ・ハサミ
 ・のり
 ・クレヨン
 ・紙
 ・折り紙
 ・ボールなどの遊び道具
 こんな道具を子どもの目につく場所に置きましょう。

○ボタンやファスナーの服で練習する
 家庭でボタンの服を着せて、ボタンを留める練習をしましょう。慣れないうちはボタンが大きな服から始めます。
 子どもがボタンを留められないと面倒なので、ついついボタンのない服をきせてしまいますが、それではいつまでたってもできませんね。

 幼稚園の生活でも最低限のボタン留めは必要です。また、小学校へ入学すると体操着の着替えや給食当番のエプロンを着ける機会もあります。
 まず、家庭で毎日繰り返しボタン留めをひとりでできるように親子で練習をしましょう。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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