幼児の発達の症状の特徴18
3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の8回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。
2 かんしゃくが強い
(続きです)
<かんしゃくを起こす子のために、幼稚園に期待すること>
かんしゃくの原因となる内容を、幼稚園の先生に事前に伝えておき、かんしゃくを起こすことを理解してもらい、サ ポートをお願いしましょう。
ゲームや遊びで負けるとかんしゃくを起こす場合には、ゲームや遊びを始める前に先生から「負けても我慢しようね」と声掛けしてもらいましょう。
幼稚園の先生には、わがままをかまってもらえる癖がつかないように毅然とした対応をお願いしましょう。わがままをかまってもえる癖がつくと、かんしゃくが治りません。
幼稚園でかんしゃくを起こしたら、他のお友達から隔離してもらいましょう。暴れて周囲のお友達にけがをさせたり、物を壊す危険があります。まずは、誰もいない場所に連れ出してもらいましょう。
特別扱いせず、わがままを認めないようにお願いしましょう。例えかんしゃくをしたとしても、ダメなものはダメ、我慢が必要だということを、幼稚園の先生にしっかりと教えてもらいましょう。わがままが認められることは、その子にとって悪影響を及ぼすからです。
担任の先生一人だと、かんしゃくを起こした子がいても、他の子の場所から離れることができません。加配の先生には、かんしゃくを起こした後の隔離の対応をお願いしましょう。
かんしゃくの原因になりそうな場合は、事前の声掛けとかんしゃくを我慢できたときは、褒めてもらうようにお願いしておきましょう。
<間違った例>
かんしゃくを起こしたときに、体を押さえつけて、暴れないようにしても効果がありません。押さえつける刺激が、ますますかんしゃくを悪化させるだけです。
暴れても、けがのなければ放っておきましょう。そのうちに治ります。
かんしゃくで大声を出している子を、大人が大声で怒っても、大声で怒られる刺激でかんしゃくがさらにひどくなり逆効果です。かんしゃくを起こしたら、刺激を与えず放っておくことこれが一番効果的です。(2かんしゃく終わり)
次回に続きます。