大脳基底核
昔の子どもたちは、鬼ごっこや木登り、空き地や広場でのボール蹴りや野球などの外遊びが大半でした。その周りには、年齢や性別の違った仲間が集い、自由に自主的な遊びの中で喜び、熱中、成功、失敗が原動力になって、身体、精神、創造性、判断力、社会性が育まれました。これこそが、自ら行う自主的な能動的「身体運動」なのです。
つまり、子どもたちは「やろうとする過程の創造」「挑戦する意欲」「伸びしろ値」「仲間意識」「コミュニケーション能力」などを養っていたのです。
現在の「スポーツ」や「体育」は、親や先生や大人が子どもの結果や成果、順位を判断するもので、子どもたちは、教えられるのが当たり前で、つまり、ものごとには、決まった手順やマニュアルがあり、そのとおりやっていれば、親からの指導者からの文句がなく過ごせてきたのです。そして、親から、先生から、指導者から「できたね」「あー、できたらよかったのに」と教えられる大人たちへの不安感や失敗したときの怖さに「自分の身体」さえ自主的に動かすことができない、またはしないのです。
そのようなことを言っても、もう今は「外遊びはできない」という声が聞こえてきそうです。今の環境では、そのとおりなのかもしれませんが、まだ子どもたちに救いの手を伸ばすことができるのです。その答えは、「スポーツ」や「体育」を「外遊び」に転換することなのです。「スポーツ」や「体育」を指導する皆様へ、皆様だったらどのように転換しますでしょうか。
参考にしていただくために、本田圭佑氏の「4V4」を「子どもの競技スポーツにも自主性を尊重する時代へ」で紹介させていただきました。
また、当法人の「Jr-open」は、「スポーツ」を「外遊び」や「運動」に転換する活動です。
次回に続きます。