マイベストプロ岩手
吉田洋一

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一(よしだよういち) / 心身発達の心理士

一般社団法人JSTC

コラム

グリア細胞2

2023年9月12日 公開 / 2023年12月7日更新

テーマ:運動と脳

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

 脳の鍛え方の常識も変わりつつあります。将来が心配になり脳トレばかりして脳を酷使すぎるのは実は逆効果なのです。
 「脳を鍛える」というと神経細胞であるニューロンの刺激に注目しがちですが、実は脳内細胞の約8割を占める「グリア細胞」も重要な役割を持ちます。特に、グリア細胞の中で最も数が多い「オリゴデンドロサイト」が脳の健康維持のカギになることが、近年の研究で明らかになってきました。オリゴデンドロサイトは、ニューロンを支える大事な役割を持ちますが、最も代謝活動が活発な細胞のために傷つきやすいのです。そのため、脳に負担がかかるとオリゴデンドロサイトがダメージを受け、将棋倒しのように悪影響が広がってしまいます。
 脆弱なオリゴデンドロサイトを守るために重要なのが、「集中系」と「分散系」のバランスを意識することです。集中系は計算時のように頭を使っている状態です。分散系は散歩や入浴などぼーっとしている状態です。集中系の作業でニューロンなどを酷使すぎると活性酸素が増え、オリゴデンドロサイトにダメージを与えてしまいます。集中系の状態を続けていたら分散系の行動を取り入れます。そうすれば脳のコンディションを保ち、オリゴデンドロサイトを守ることにもつながります。
 意外にも、仕事のプレッシャーなどでストレスが高まっているときは、分散系の状態だといいます。分散系の過活動はうつ傾向にもなりかねないため、そうした場合は趣味やゲームに取り組むなど集中系を使うことを意識したほうがよいのです。
 次回に続きます。

この記事を書いたプロ

吉田洋一

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一(一般社団法人JSTC)

Share

関連するコラム

吉田洋一プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
090-2790-5389

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

吉田洋一

一般社団法人JSTC

担当吉田洋一(よしだよういち)

地図・アクセス

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ岩手
  3. 岩手のスクール・習い事
  4. 岩手のスクール・スポーツその他
  5. 吉田洋一
  6. コラム一覧
  7. グリア細胞2

© My Best Pro