Mybestpro Members

吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

マイオカイン

吉田洋一

吉田洋一

テーマ:運動と脳

 本来、運動と脳の関係であれば、カテゴリは「老化防止や認知症の防止」です。が、カテゴリを子育てや教育とするのは、子どもたちへの「運動と脳の関係」を解説するためです。子どもたちへの運動と脳の関係につきましては、後で解説します。最初に人間への効果について説明します。
 マイオカインの中で、脳にプラスの効果を及ぼすと言われているのが、「アイリシン」や「カテプシンB」です。これらは脳内で「BDNF」と呼ばれる脳由来神経栄養因子の発現を促進しているのです。BDNFは記憶を司る海馬の神経を増やす「神経新生」を起こすのです。運動すれば神経新生が期待でき、加齢による脳の萎縮を抑えることや発達障害児の症状の抑制にもつながります。
 激しい運動をすると筋肉にたまる疲労物質と考えられてきた「乳酸」も、今ではマイオカインの一種とされています。乳酸は脳の中でBDNFを増やす効果をもっていることが報告されています。
 マイオカシンを効率的に分泌し、脳を健康に保つにはどんな運動をすればいいのかですが、海馬の神経新生を促すには、50から75パーセントの運動強度で有酸素運動を行うことが効果的だということです。運動強度とは、運動の負荷を数値(%)で表したもので、最大心拍数を基準として計算される「目標心拍数」を目安にし、週に2から3回の頻度で1回30分程度の運動をするものです。
 次回に続きます。
 
 
 

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼