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精神発達の基本構造

吉田洋一

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テーマ:発達障害とは

 最初に、保護者の皆さんや学校の先生方にご理解いただきたいのです。

<認識は関係に支えられる>

 人間が世界を知るとは「認識的」に識ることです。「理解の発達」や「知的な発達」と言い換えることができます。一般的に「知能」と呼ばれているものは、概ねこの「認識」の獲得能力(ポテンシャリティ)ないし獲得水準(アチーブメント)と考えていいと思います。
 同じく「関係の発達」も、人間にとっての世界は何よりもまず人間性同士の社会的(共同的)な関係の世界だという意味で「社会性(共同性)の発達」と呼ぶことができます。
 このため、認識の発達は、関係の発達に支えられて進む構造をもつことになります。認識とは、世界を感覚器官が知覚したままにナマでとらえるのではなく、社会的・文化的な「意味」や「約束」によってとらえ直すことだからです。そのような社会的(共同的)・文化的なとらえ方を単独で身につけるのは不可能で、すでにそのようなとらえ方を共有している大人たちとの密接な関りを通した学習によってはじめて可能になるのです。

※参考文献 子どものための精神医学 滝川一廣著

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専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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