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笠原友子

栄養と漢方で糖尿病を健康に導くプロ

笠原友子(かさはらともこ) / 薬剤師

笠原健招堂薬局(有限会社笠原)

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コラム

間食回数が多いとむくみますよ!

2016年6月18日

テーマ:薬局店頭相談

コラムカテゴリ:医療・病院

薬局店頭には、何か話をしたい患者さんが次々にやって来ます。
じつは、この手の薬局ネタは尽きなほどあるのですが、、中でも梅雨に入ってむくむ方が増えています。
毎日が患者さん相手の漫才のようです。

私食べなくても太るの。←食べないのに太るわけないでしょ。
水を飲んでも太るんです。←水を飲んで、むくんだんじゃないですか?
食事はホントに減らしているんですが、間食はほんの少し。←ほんの少しずつ、何回も食べてない?

じつは、この3番目の方は用心です。
間食の回数が多ければ多いほど、むくみます。

口に物を入れる回数がむくみの原因となります。
間食はほぼ糖質のものを取られる場合が多いのですが、糖質を食して分泌されるのがインスリンと言う体の中で唯一血糖値を下げる働きを持つホルモンです。
このインスリンは、血中のカリウムを排泄する働きを持ちます。
身体の中でカリウムとナトリウムはバランスを取りながら存在していますが、片方のカリウムが排泄されてしまうものですから、結果としてナトリウム過剰の状態、つまり塩分摂り過ぎの状態になってしまい、身体の塩分を薄めるために水を保って体はむくんでしまうのです。

甘いものには塩分が加えてある場合も多いです。
甘い食品には甘さを感じやすくさせるためにも塩分を入れてある場合が多いですから、さらに塩分摂り過ぎにもなります。

間食習慣が、栄養バランスの崩れも招きます。
食事はほんの少しに減らしているのですが、お口が満足しない分を間食で補っている方が多く、結果として栄養のバランスを崩してしまい、太りやすく高血糖になりやすい体調にしてしまうのです。

※栄養バランスに関しては、こちらの記事をご覧ください。不足したビタミン・ミネラルの補給で高血糖状態改善へ

水が水を呼ぶように、ただでさえ梅雨時期はむくみやすくですから、自分で更にむくみを作らないように気を付けないといけないですね。

食事は空腹時間を作ってとるようにメリハリを持って食べていただきたいものです。

それでも食べたい甘いものがある時は、食事の30分前にお召し上がりください。
約30分ほどで、吸収された糖質が脳に到達し満腹中枢を刺激してくれますから、からだの声に素直に食べていればお食事の量が減るはずです。

上手に身体をコントロールして、梅雨を元気にお過ごしください。

【ポイント】食事のタイミング

この記事を書いたプロ

笠原友子

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笠原友子(笠原健招堂薬局(有限会社笠原))

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