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笠原友子

栄養と漢方で糖尿病を健康に導くプロ

笠原友子(かさはらともこ) / 薬剤師

笠原健招堂薬局(有限会社笠原)

コラム

毎日のたった一つの習慣で梗塞の再発作を防ぎましょう

2019年7月4日 公開 / 2019年11月21日更新

テーマ:薬局店頭相談

コラムカテゴリ:医療・病院

まちかど糖尿病指導薬剤師の笠原友子です。
薬局店頭で、患者が自分でできる
肥満・糖尿病対策にとりくんでいます。

この中で遭遇したことが、
のちに他の方の再発作を未然に防ぎ、
大事に至らずに済んだ例があるので紹介します。

『健康ダイエット』と銘打って
肥満対策を始めたころのこと
大きな梗塞はないが下半身が不自由になり
両手の4点支持杖でからだを支えて、やっとのことで歩いて
職場を休職中の方が相談に来られました。

この方には肥満傾向があったため
再発作を防ぐ意味もあって
まず減量の指導をしていました。

一日の体重変動幅が5㎏にもなる人達がいる!

この頃から、大分大学坂田先生の行動療法を実践指導していて
測定した体重をもとに日々の行動習慣に
気づいていただく作業を繰り返していました。

するとある日、驚く状態が出ました。
普通、1日の体重の増減幅は1~2㎏なのですが
1日の増減が、3-5㎏にもなる日が
月に何度も現れていたのです。

それも『何の自覚症状もなく』です。

体重が増えるということは
体液量も増えています

それも1-2日の間に数キロも増える体重は
むくみ、水です。
組織の中だけでなく、血管の中にも水が増えていれば
血圧は上がり、血管は圧力を受けて
糖尿病や動脈硬化でもろくなっている血管は
破綻しやすくなります。

すぐに医師への受診を勧めるとともに
急激な体重上昇、血圧上昇につながりやすい
生活習慣をお伝えしたところ、
まさに言ったとおりの生活習慣が存在していました。

危機一髪!と医師にも言われたようで
受診日にすぐに入院、翌日手術が行われたそうです。
誰にでも起きがちな
誰でも行いがちなこの小さな習慣が
時に命取りになりうる方があるのだと実感した一瞬でした。

その後、同じことが他の方にも生じ
お願いして拙著に掲載させていただいていますし
(拙著p211-216参照)

地元の大学が実施している住民調査の時にも
血圧測定を担当していると
1月末の頃、何の自覚症状もなく
同じ状態の方が何人も現れました。

ところが体重増加にも血圧上昇にも誰も気づかず、機械
血圧測定機の故障ではないかと口々に指摘したほどです

高血圧がサイレントキラーと言われるゆえんと
背筋が寒くなったものです

急な体重増加を起こしやすい小さな習慣

よく知られたことですが、
糖質を食べると、血糖値が上がり
インスリンが分泌されて、上がった血糖値は下がります。

このインスリンの作用というのは
血糖値を下げるだけではありません。

肝臓にエネルギーを蓄積したり、
脂肪細胞にエネルギーを蓄積したりするほか

カリウムを尿中排泄しやすくし
ナトリウムの排泄を抑える

つまり
必要以上に塩分を体に蓄えるので
それを薄めて塩分濃度を一定にしようと
必要以上に体は水を貯え、体重は増加し、
血圧も上がることになります。

先にご紹介した住民調査のあった1月末と言うと
この地方には寒餅(かんもち)をつく習慣があって
家々でもちをついては、間食に食べていました。
それも、この地方では餅に塩を入れる習慣があったので
むくみをさらに助長したようです。

しかし・・・
5㎏もねぇ。
とだれもが思うでしょう。
不思議ですが、こんなに増えているのに、
自覚しておられませんでした。

命拾いとなったたった一つの毎日の行動

それは、起床直後の体重測定です。
トイレに行くまでに測ります。
それを毎日記録するだけです。


このたった一つの習慣が命拾いになりました。
湿気の多い時期は、ただでさえ体がむくみやすい方が増えます。
小さな習慣で、再発作を防ぎませんか?

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